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お邪魔してますー、くらいがちょうどいい★はっぴーの家ろっけん⑥

ただいま深夜3時。

こんな時間になにしてんだろ。
ツッコミつつもキーボードを叩く手が止まらない。

2日連続の3時過ぎ。
昨夜は寒いキッチンでひたすらシイタケとレンコンとニンジン刻んでた。
なにしてんねや、ほんま。

夜行性生物なのでこの時間がなんだか落ち着くのかも。

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昨日ね、ちょっとお祝いごとがありまして。

こちら。

クラスター最前線て。

一歩間違えたら不謹慎!と叩かれる可能性ありあり。

この緊急事態を、こんなにみんなでよってたかってオモロくしちゃう施設、他にあります?わたしは知らん。

みんなを見守るはっぴーの大先輩がた


ということで、こちらのフリースクールに通ううちの娘も臨時休校でやることがなく。だからといって普通に登校なんてするわけもなく。

毎日家にいても暇だし…なんかないかなー、と困っているところにやってきました!ちょうどええ感じのご依頼が。

『ヒトミさん、宅配のお弁当作ってもらえませんか?』

おお、そんな大量に作れるかわからんけど。
まずははっぴースタッフさんの分、10食くらいからなら。

ぜひ、やらせてもらいます!

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ということで急きょ、よばれやケータリングはじめまして。

連日最前線で疲弊しまくりのスタッフさんたちに、ちょっとでもあったかいもんを!と、サクッと食べやすいおにぎりと、具だくさんでそれだけで栄養を摂れそうな汁もんと。

鶏ガラスープのポトフ
おにぎり用のきのこバターごはん

ちょうど年明けにキャンペーンで飛びついた大同電鍋が大活躍。

お汁におかずに炊飯に。

庄田軒の切り落としで肉じゃが


一台で何役にも活躍してくれて、おかげさまで大量の仕込みも楽々やらせてもらえるようになりました。

娘やいろんなひとに手伝ってもらって、準備できる数もどんどん増えて。

中のひとたちと周りにいるひとたちがうまく連携しながら、いつのまにかはっぴーの家に住むみなさんが喜んでくれることを最優先に動くことができるようになりました。

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そして3月3日。

はっぴーの家ろっけんの5周年。

本当はそこでいま暮らすひとたちに一番に楽しんでもらえるイベントなどをやれたら良かったんだけど。

なんせこの状況。

それでもなにか、ちょっとしたハレの日を演出して、やれることはないんかな…
考えた末、お祝いのメニューとして、夕食にちらし寿司をお届けすることにしました。

入居者さんとスタッフさんの分合わせて、50食。
行けるのか??

いつもお借りしているレンタルスペース『r3』の仲間たちに声をかけて、お手伝いをしてもらえることに。

うん、なんとかなりそうかも。
それぞれの家庭の分とかも便乗して作っちゃおうよ!

あ、あのひとも欲しいって。
もうちょっと足せるー?

うん、ええよー。
行けるやろ、たぶん。

ええ!70食!?

やれんの?そんなに。
やるしかないよな、うん。

ってことで、最終こんなことに。

鮭は焼いてほぐしてしっかり小骨も取って
圧巻!な春のいろどり


なんやしらん、80食できちゃいましたww

神戸に春の訪れを告げるいかなご


おかあさんパワー、すげえな。


最初はね、未知の数にびびってどうしようってなったけど。

錦糸たまご…そんな大量にいける?
ちょっとでも楽にできるいりたまごにする?とかね。
買ってきたもんでなんとかする手も、やろうと思えばいくらでもあるけど。

でもやっぱり、あのひとの喜んでくれる顔を想像したら。
大変でも『美味しい!』を選びたい。
あれもこれもやりたいし、原価とか考えずにできるだけのことをしたい。

それが、関わってくれたみんなの想いでした。

ええねん。あのひとの笑顔が浮かぶから。
あのひとも、このひとも。

あー、いまごろ食べてくれてるかな。

いつのまにか血のつながったおばあちゃんよりも、よく見知った顔がそこにいつもあって。
その顔を思い浮かべながらごはんを作ることが、なんにも言わなくてもみんなの共通意識として常に存在していて。

共に過ごしてきた年月はバラバラだけど、はっぴーの家に関わるすべてのひとたちが『誰かの顔を浮かべながら』目の前のことに取り組んでいるから、あの空間が生まれているんだって、改めて実感させてもらえました。

みんなでわいわい楽しみながら

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自分にとってあんなに精神的に距離感があった長田のまちに、しょっちゅう来るようになってはや1年半。

https://note.com/mimime/n/ne17f22f3f055


あの頃自転車で走り回っていたこのまちを、30年後のわたしは車で行ったり来たりしながら、やっぱりいまでも自分ちの庭のように感じている。

そして、いまでは常連すぎて「今日も出勤?」って言われるほど、頻繁に出入りさせてもらっているはっぴーの家は自分の日常に溶け込んでいて、なくてはならないものになっていて。

心地よい距離感で、誰がいつ行ってもすっと受け入れてくれる懐の深さはまるで親戚んちみたい。

なんとなく見知ったひとたちがそこにいつもいて、かといって家族ほど近すぎるわけではなく、目が合ったら「おお、来とったん?」くらいの感じがちょうどいい。

「あ、今日もお邪魔してますー」って軽く会釈して。

「ん?あの子どこの子や?」っておっちゃんもよう分かってへんけど「ああ、いらっしゃい」みたいな感じでうなずき返してくれるような。

そんな感じがちょうどいい。

6年目も、このまちで。
あのひとも、このひとも、みんな一緒に。

暮らす、を分かち合う。

いいな、そんなでっかいおうち。

ほなまた、お邪魔させてもらいますー。

いつも、ありがとう。

はっぴーの家のリビング



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