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クラスター最前線で迎える5周年

関わる人たちに支えられている事を実感しまくりな5周年とクラスターなう。

なぜ今まで感染者が出なかったのか不思議。
遂にきました初コロナ!

クラスター真っ最中で特別な5周年を迎えれそうです。
陽性者が出た直後、保健所さんから
収束まで平均1ヶ月〜2ヶ月掛かると聞きゾッとした。
最速収束に向けて本気で頑張った甲斐もあり2週間程度で収まりそうです。

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とはいえ、認知症の方々が集う場でクラスターを収束させるのは至難の技だ。
説明しても忘れてしまったり、そもそもコロナってなんなん?問答に繰り返しお付き合いする時間の余裕はない。論理だけではなく、直感的かつスピーディに個別最適化された選択肢をいかに出せるかのアイデア勝負だ。そう、まさにクラスター現場はコロナ大喜利合戦なのである。

せっかくなので、他の現場で役に立つ事例をいくつか紹介しよう。
(きっと役に立たない)

①大は小を兼ねる!誇張し過ぎた啓発ポスター 


クラスター現場だとしても、お部屋で待機が納得出来ず、
自分は大丈夫だとリビングに出てきてしまう人は多い。
緊急時だ、致し方ない。
誇張し過ぎたポスターでビビらせてしまえばいい。
20円と200円は別物だが
1,000,000円と1,000,200円なんて誤差だ。
大は小を兼ねる。
部屋数40部屋程度の小規模施設だが約200人と誇張しておこう。
きっと、誤差だ・・・


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20円と200円は別物だが、
1,000,000円と1,000,200円なんて誤差だ。
大は小を兼ねる。約って書いとけば問題ないだろう
MAX40部屋程度の小規模施設で、どうやったら
200人のクラスターが発生するんかはおいといて
約200人と誤差の範囲でビビらせておこう。

狙い通り、効果はバツグンだ!

先ほどまで自室待機を聞き入れなかった爺さんも
「えっっっ200人!!!!それは大変やな。
みんな○んでもたんか(泣」
「パンデミックなので我々も状況をつかめていません」
「・・・そうか。部屋おるわ。」


③徘徊老人から巡回要員へ


ほぼほぼの人が無症状か風邪程度の病気だ。
(個人的には早く指定感染症の分類下げてほしい)
健康なのに部屋に謎に待機させられる気持ちも理解できる。

無症状陽性で徘徊しちゃうなら

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致し方ない、緊急時だ。

防護服きてもらい巡回(運動)していただこう

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あーら不思議、徘徊から巡回へ。
見守りの目はいくつあってもいい。
人手不足のクラスター現場を支える戦士だ。
気の済むまでパトロールしていただきたい。


③毎日が劇場!介護士こそ演劇を

「俺は感染してもええんや!自由を阻害する気か!」
ギターを持ってレッドゾーンに自ら飛び込もうとする爺。

たった一度の人生だ、ほぼ風邪で済むウイルス程度で
ギターを持って歌う自由を奪うなってのも一理ある。

しかし、ここはクラスター、致し方ない、緊急時だ。
「今、このドアの先にはヤクザが沢山きています。
ギターを持って突入するのは辞めといた方がいいっすよ」


「それはやばいな」

流石に、その状況でギター突入はマズイと判断したのか
爺さんは大人しく部屋に帰っていった。
嘘も方便。即興演劇力は介護士には必要な能力な一つだ。

良いものをより良いものに、面白いものを更に面白く届ける。
その作業に必要なのは丁寧さであって、自分はあまり得意ではないし飽きてしまう。逆に、面白くない状況をいかに面白くしていくかに情熱を費やすことに関しては何故か飽きない。人生には解決し難い問題が沢山ありがちで、しんどいことの方が多いと感じているのが我々一般人。自分の采配ではコントロールできない事案や家族関係、直し難い病や生まれ持った特性などなど。解決できなくても、障がいがあっても幸せに生きていく術を探す姿勢が人生を豊かにする方法の一つだと思う。面白くない状況をいかに面白くしていくか、そんな状況で創造性を発揮していく事が好きなのかもしれない。
コロナクラスターという答えの無い緊迫した現場で創造性を発揮しながら命と暮らしを護っていくスタッフがカッコ良かった。

クラスター体験させてもらって改めて、トラブルに最高に強いチームと実感した。普段は自由過ぎてチーム感ないのに、緊急時の柔軟性と想像力の高さから生まれる謎の一体感に感動した。

さっきスタッフ一同からサプライズ届いた。
こんな時やけど入居者さんも含めて
皆んなで楽しめる祝いしようということで
競馬の協賛レース組んでくれてた 笑

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競馬ってやった事ないけど、めっちゃ嬉しい。

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クラスター中でも、みんなで競馬は出来るもんなw
サイコーやなw

まじで、皆んなありがとう!

入居者さんも空気読んでか、本日3・3に続々と隔離明けでリビングに戻ってこれるようです。ろっけんのリビングは平和です。支えてくださる皆さん、いつもありがとうございます!これからもどうぞ宜しくお願いします!



うちは運よく、最短でクラスター収束できましたが、現場の状況やによっては致し方なく長期化してしまうケースも少なくないはずです。この二年間、コロナ禍で最前線において働いてる全ての方々の心労を想像するだけで頭が下がります。自民党政権の皆さま、我々の5周年祝いをくれとは言いません、この2週間で感染対策で諸々200万程経費が掛かった事も泣き寝入りします。(サ高住は施設でないので物資やら色々支援がほぼないらしい 泣)。コロナ禍でも人と関わる日常を奪いたくないと決断している自己責任です。ですので、お医者さんや、看護師さんだけでなく、現場で働く全国の陽性者対応する介護士さんの待遇アップ考えてあげてください。


5周年を迎えるクラスター最前線からは以上です。

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