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ヒヤヒヤするハワイ人の行動。でもそこから教わる「正しさ」より「優しさ」

ハワイ人の夫といると
日本人の感覚ではヒヤヒヤするようなことが
たくさんある。

ある日、仕事の前にサーフィンに行った夫は
足を打って帰って来た。
足は少し腫れていて
「仕事に行ったら悪化しちゃいそう」
と言いながら
私が冷凍していたお餅を足に当て
電話をかけ始めた。
(お餅を冷却に使わないでーー)

「さっきサーフィンに行って来たら
足を打っちゃって腫れてきたから
今日は仕事に行けなさそう」

電話の相手は職場のマネージャーだと言う。

私は
エーーッ!そんなこと言って大丈夫?!
しかも、その理由で仕事休む??
もうクビじゃないかと一瞬血の気が引いた、、

日本で働いていた時
スキーに行って足を骨折してしまい
数日お休みした同僚がいた。
その時周りには
「遊びに行って骨折して仕事休むとか
無責任で迷惑だよね」と言っている人がいた。

骨折休み明けで出勤して来た同僚は
申し訳なさそうに謝って回っていたが
「遊びに行って怪我するとか自己管理がなってない」
「休まれると周りが迷惑なの分かるでしょ」
と言われて小さくなっていた。

私も日本で一度
起きがれないほど体調が悪くて
会社をお休みしたことがあった。
ベッドから起き上がることもままならず
今日は仕方ない、、と自分に言い聞かせて
やっとお休みを決意したくらいだったが
翌日出勤した時に先輩から
「体調が悪くて休んでも
ディズニーランドに行って(遊びで)休んでも
残った者の負担は一緒だから」と言われた。。

す、すみません、、と思いつつ
自力でトイレにたどり着くのがやっとで
とても家から出れるような状態ではなかったとはいえ
「休まれた方の負担は一緒」
という言葉に妙に納得した。

そうよね
体調が悪くて休まれようが
遊びで休まれようが
出勤している人への負担は同じよね。。

それを聞いて以来私は
仕事は絶対に休めないものと認識し
どんなに体調が悪くても這ってでも出勤し
どうにか仕事をこなすことを当たり前とした。

そんな日本の社会人生活を送って来た私なので
「仕事前にサーフィンに行って
怪我をしたから今日の仕事は休みます」
という夫の行動に
批判の嵐が飛んで来るのではないかと
心底ヒヤヒヤした。

ところが、ここはハワイ。

電話相手の大ボスのマネージャーは
「あら、大丈夫?腫れちゃったの?
それは痛くて大変だね。
よく冷やして安静にしてた方がいいから
今日はお休みだね。お大事にしてね。」
と言って電話を切ったそう。

ヘ??それだけ?
しかも怒られることなく
逆に心配してくれちゃったの??

ボー然とする私をよそに
同僚たちから次々に夫に電話がかかってきた。
「サーフィンに行って足打ったんだって?大丈夫?」
「今朝の波はよかった?俺午後から行くから」
「足腫れたんだって?20分おきに冷やすといいよ」
などなど、怒ったり批判する人なんて1人もおらず
みんな心配をして電話をくれていた。

私が
「突然休むとか言っても誰も怒らないどころか
心配して電話くれて皆優しいね。」と言ったら
「なんで怒るの?」と不思議そうな夫。
「誰かが怪我したって聞いたら
心配するのが普通じゃない?
僕だって同じことするよ。」と。

そうよね、そうだよね、それが普通だよね、、
目が覚めた。
私のヒヤヒヤはお門違いの反応だった。

若かりし日に社会人の基本を
日本で厳しく叩き込まれた私は
「仕事」となるとつい
「やるべきこと」「あるべき姿」など
この「べき」に頭が占領されてしまいがち。

社会人として会社に仕事に貢献するためには
その考えは正しいのかもしれないけど
1人の「人」としてはいかがなものか?
自分に問いかけてみた。

同じような状況で
日本とハワイの反応を比べてみた時
私は後者のハワイの反応を選びたいと思った。

やるべきことを全うする「正しさ」よりも
人に寄り添える「優しさ」のある人間でいたい。

人生は日々いろいろなことが起こるけれど
それは自分だけでなく周りもそう。
そんな時には更なるストレスを抱えたり
与えたりするのではなく
お互い様で気遣い助け合って
優しさ溢れる暮らしをしていきたいものです。

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