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おとなのせつめい

こどもの終わりを告げてから早十数年、かつての自分と同じような顔つきをした少年少女に聞かれることがあります。そのシーンはいわゆる「就職(求人)活動」で、自社に属している「大人」として対応することが多くなりました。
その対応中にあがる質問で、いまだに答えを探しているものが幾つかあります。


「どうしてこの仕事を選んだんですか」
「仕事を続けられる理由ってなんですか」
「仕事のなかで得られる喜びってなんですか」


もうね、止めてくれと。


そう願わずにいられないほど、これらの質問やそれに付随する質問が本当に苦手です。
夢や希望を持った質問に答えられるほど、君らを導いてあげられるような「おとな」ではないんだと切に訴えたくなります。
実際問題、私は弊社から内定をいただき内定式も出席し、懇談の席で働きたくなくて号泣した女です。
心のピュアな若き人材の、無垢なる質問に答えられるわけがない。
だってそもそも労働が嫌いなのだから。

質問を受けるたびに自分の就活のことを思い出し、おとなだかこどもだか曖昧な年齢で仕事を探さないといけないなんてクソ、なんて口が悪くなるほどに斜に構えてしまいます。
(親もびっくりな口の悪さには定評があります)

だから多分、答えを探してるんじゃなくて、生き方を探してるんでしょうね。


生き方、分かんねえよな~~~~~。

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