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2018年の『 WORKSHOP DESIGN ACADEMIA 』の動画コンテンツを紹介します!

こんにちは、ミミクリデザインの竹田琢です。

ワークショップデザインの最新ノウハウが学べるファシリテーターのためのオンラインプログラム『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)』では、発足した2017年12月より今日まで、毎週一つ、動画コンテンツを配信してきました。

今回の記事では、その中から厳選した12本をご紹介します。これらの動画は、WDAのメンバーであれば、いつでも、何度でもご覧いただけます。興味のある方はぜひ下記リンクから詳細をご確認ください!

▼『 WORKSHOP DESIGN ACADEMIA』詳細・お申し込みページ
http://mimicrydesign.co.jp/wda/

WDA動画コンテンツとは

WDAでは、毎週1本新規動画コンテンツを配信しています。現在70本以上の動画コンテンツがあり、その全てがアーカイブ動画として、制限なく視聴することができます。

WDAの動画コンテンツは、以下のシリーズごとに分類して配信しています。

● WDA books
ワークショップデザインやファシリテーションに関連する書籍を題材に、理論や新たに浮かび上がってきた仮説の解説をします。
● WDA discussion
WDAに寄せらせた質問をもとに、理論や実践上のノウハウを探求します
● WDA archive
過去に開催された研究会の記録映像の配信をします
● WDA dialogue
様々な分野の実践者による談話の様子をお届けします
● WDA interview
様々な分野の実践者とのディスカッションを通じて実践知を探ります
● WDA lecture
ワークショップデザインに関する方法論や理論など、現場の実践に役に立つ知見を解説します

以下では、各動画シリーズからおすすめの動画をご紹介していきます。

WDA books

1. ワークショップデザイン論|創ることで学ぶ(前編・後編)

この回では「ワークショップデザイン論-創ること学ぶ」が選書されました。弊社代表・安斎による共著であり、ワークショップの教育学的な背景理論から企画・運営のノウハウまで網羅したワークショップデザインの基本が学べる一冊を解説しています。

*こちらにて前編のみ一般公開しております。興味のある方はぜひご覧ください。

主なトピック
・ワークショップと学習
・ワークショップを企画する
・ワークショップを運営する
・ワークショップを評価する
・ワークショップ実践者を育てる
・ワークショップと学習環境

2.「問いのデザイン」の裏側|塩瀬隆之×安斎勇樹(前編・後編)

この動画では安斎が、京都大学総合博物館准教授の塩瀬隆之先生とともに現在執筆中の「問いのデザイン」に関する書籍について話しながら、「ワークショップにおける良い問い」「問いがより深く刺さるための工夫」などについてお話ししています。

主なトピック
・良い問いの基準「自分の問題として考えられるかどうか」
・過去の印象的な問い“ぞうの鼻くそはどこにたまるのか”
・問いがうまく作用するための環境や関係性のデザイン
・問いは“見たい景色”から逆算して考える
・問いのデザインスキルを磨くには?

WDA discussion

3. 講評のパターン・WSが使えない場合・ノウハウの著作権

このシリーズでは、WDAのコミュニティ内でお寄せいただいた質問について、安斎と和泉が議論を行います。この回では、東京大学大学院情報学環特任研究員でまちづくり・コミュニティ論を専門とする東南裕美も加わって、多角的な検討が行われていました。

主なトピック
・ワークショップにおける講評のヒント
・ワークショップに不向きな場合とは?
・ワークショップの著作権について

4. ファシリテーターの向き不向き・終了後のアンケート・実践者としてのふりかえり

WDAのコミュニティ内でお寄せいただいた質問を元に、安斎と和泉に加え、今回は東京大学大学院情報学環特任研究員で、学習環境のエスノグラフィ、インタビューをはじめとする質的調査の方法を専門とする青木翔子が参加し、議論を深めていきました。

主なトピック
・ファシリテーターにも向き/不向きはある?
・どんなときにアンケートを取るか。また良いアンケートとは?
・ワークショップ実践者としてのふりかえりについて

WDA archive

5. 個人の創造性を取り戻す-デザイン思考のその次|話題提供 佐宗邦威・岡田猛

まずは、WDA限定研究会「個人の創造性を取り戻す-デザイン思考のその次」の記録動画です。この研究会では、デザインコンサルティングファーム株式会社biotope代表取締役であり、『21世紀ビジネスにデザイン思考が必要な理由』の著者である佐宗邦威さんと、創造性の認知科学研究の第一人者である東京大学情報学環/教育学研究科の岡田猛教授をお招きし、ビジネスとアカデミック両方の視点から個人の創造性について考察しました。

主なトピック
・デザイン思考の起源と現在の流行に至るまで
・デザイン思考に対する違和感
・いかにして独創を支援する共創をつくりだせるか
・VISION Drivenに必要な「妄想」と「視覚化」
・アート思考の4つのサイクル

主なトピック
・アーティスト固有の「創作ビジョン」ができるまでのプロセスを探る
・アート思考とデザイン思考の概説
・デザイン思考でイノベーションは起こらない?
・社会を「自分ごと化」してデザインすることの重要性
・デザイン思考とアート思考のロマンチックな関係

6. 単発で終わらせないワークショップデザイン|話題提供 安斎勇樹・舘野泰一

続いては、公開研究会「単発で終わらせないワークショップデザイン -持続的な学びをいかにファシリテートするか」の記録動画です。この研究会は「ワークショップの影響力を高め、長期的に活用していくにはどうしたらいいのか?」という問いのもと、ゲストにミミクリデザインの外部パートナーである舘野泰一助教(立教大学経営学部)をお迎えし、ワークショップを1回きりの単発で終わらせないための考え方や手法についてあらためて考えることを目的に開催されました。

主なトピック
・組織や個人に本質的な変化をもたらすためにできること
・学びを組織で持続させていくために:研修転移研究の視点から
・「個人」と「組織」の両輪を回す:立教大学経営学部BLPの事例から

主なトピック
・ワークショップを行う際の「目的」について
・「単発」で達成できる目的と達成できない目的がある
・どうすれば「単発」を超えられるのか①:プロジェクトをデザインする
・どうすれば「単発」を超えられるのか②:ワークショップの”周辺”をデザインする
・どうすれば「単発」を超えられるのか③:記録を活用する

WDA dialogue

7. 古瀬正也×和泉裕之|研究会を振り返る

この動画では、2月に行われたWDA限定研究会「ワールド・カフェは何が面白いのか?」のゲスト・古瀬正也さんとともに、研究会を振り返りながら、ワールド・カフェや対話型ワークショップについて、さらに発展的なテーマをもとに語り合い、考えを深めていきました。

主なトピック
・ワールド・カフェを続けていると“ワールド・カフェっぽい”人間に変わっていく?
・「全員がやる気な場」は幻想?大事なのはやる気ない人の存在を認める「勇気」
・対話をご都合主義で終わらせない「覚悟」をいかに共有するか?
・目的に応じたワークショップデザインやファシリテートと活動の自由さを両立させるためには?
・職業ファシリテーターは要らなくなるほうがいい

8. ワークショップに関わる様々な専門領域の結びつきを考える(リフレクション・ダイアログ・意味のデザイン編)

この動画では、実践領域の異なる3人のミミクリデザインのファシリテーターである和泉裕之・小田裕和・竹田琢「それぞれの専門分野がワークショップとどう関わっているのか」や、「他の領域の知見に触れることが自らの実践にどのように活きるのか?」という点について探求しています。

主なトピック
・他の領域の専門的な知識や技能を自分の領域でどう活用していくか?
・リフレクションの是非を問う -言語化のメリットとデメリット
・リフレクションとダイアローグの共通点と相違点

WDA interview

9. 実践知を探る|臼井隆志 Part1-3

今回は赤ちゃん向けワークショップデザイン・ファシリテーションという新領域を切り開く臼井隆志さんをゲストとしてお迎えし、独自の実践知や、ワークショップにおける身体性・芸術性の意義や可能性など、発達心理学や認知科学をベースとしたワークショップに関する知見をお伺いしました。

主なトピック
・ワークショップにアート的活動を入れる意義や可能性
・赤ちゃんと大人を同時に巻き込んでいくファシリテーション
・組織内ファシリテーターとして必要なスキルや態度
・ワークショップ前に行うリサーチの重要性
・日々の実践を発信していく意義

10.実践知を探る|香取一昭・大川恒

今回は、対話を用いた組織開発の第一人者・香取一昭さん(マインドエコー)と、香取さんとともに『ワールド・カフェをやろう!』『ホールシステム・アプローチ』など数々の書籍を世に送り出してきた大川恒さん(株式会社HRT 代表取締役)をゲストにお迎えし、書籍出版に至る裏話など、様々なお話をお伺いしました。

主なトピック
・ボトムアップ的に組織変革を行うためのホールシステム・アプローチ
・対話型実践のファシリテーションの心構え
・組織開発に対話を導入する上での困難さと2つの仮説
・『ワールド・カフェをやろう!』『ホールシステム・アプローチ』執筆ウラ話
・OSTがこれからの時代に必要だとされる理由

(↑大川さんが出ている動画、4月いっぱいで削除することになりました。その旨記載した方がいいかも、、?)

WDA lecture

11. アナロジカル・ジグソーメソッド

今回の動画では、教育領域で用いられる「ジグソーメソッド」の発展形、「アナロジカル・ジグソーメソッド」の手法について講義を行いました。アナロジカル・ジグソーメソッドは商品開発など、発想力の促し方が鍵となる実践の場などで有効だとされています。

主なトピック
・創発を引き起こす手法:「アナロジー」と「ジグソーメソッド」
・アナロジカル・ジグソーメソッドの開発と効果
・アナロジカル・ジグソーメソッドが創発を促す理由
・アナロジカル・ジグソーメソッドを効果的に活用する

12. スペキュラティヴ・デザイン

この動画では、ミミクリデザインでデザインリサーチを担当する淺田史音と坂間菜未乃が、「問題解決ではなく問題提起のデザイン」と呼ばれるスペキュラティヴ・デザインについて解説しています。既存のデザインや現代アートとの違いを浮き彫りにしながら、スペキュラティヴ・デザインの独自性について、わかりやすく語られていました。

主なトピック
・“スペキュラティヴ”の意味-課題解決のデザインから議論を巻き起こすデザインへ
・スペキュラティヴ・デザインの具体例“(Im)possible Baby “
・アートとの違い-デザイン手法だからこそ生み出せるリアリティについて
・スペキュラティヴ・デザインの今後


今回は12本の動画を紹介しました。この他にも、ワークショップデザイン、ファシリテーションについて学べる動画はもちろんのこと、対話、イノベーション、デザイン、視覚化、コミュニティ・組織、学習といった周辺領域についても、数多く動画が揃っています。
ご関心をお持ちの方は、ぜひWDAへの参加をご検討ください

▼『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA』新規メンバー募集中!
オンラインコミュニティ『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)』では、新規メンバーを募集しております。WDAにご入会いただいた方には、見放題の動画アーカイブに加え、イベント割引などの特典をご用意しています。

その他詳細は下記特設ページよりご確認いただけますので、興味のある方はぜひご覧ください。たくさんのお申し込みお待ちしております!

▼『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)』詳細・お申し込みページ
http://mimicrydesign.co.jp/wda/

(竹田 琢 / コミュニティデザイナー)


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