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第34期竜王戦倉敷「藤井聡太竜王誕生を祝う会」

いつもの時系列レポートです。

11月25日(木)
藤井聡太竜王、谷川浩司九段、井上慶太九段、狩山幹生四段(ホテル グラン・ココエ倉敷
(藤井聡太竜王の自戦解説は先行して公開しておりますのでよろしければ先にお読みくださいませ)

●倉敷到着

ホテル グラン・ココエ倉敷に到着すると、ジャスト受付の時間となりました。8人がけのテーブルが12個。ご来賓、招待客のすぐ後ろのテーブルだったのは幸運でした。写真を撮りまくります。着席形式のお祝い会は初めての参加です。いつものごとく緊張してきました。

(週に二度も藤井聡太竜王を生で観させて頂くとか、もう――ない)

テンションおかしくなっています。それもそのはずです。なんと今週、三度目の将棋現地イベントです。JT杯東京、将棋の日in関西、そして「藤井聡太竜王誕生を祝う会」です。体力の限界。それでも気力は漲っています。

(この後、ドッと不幸がくるやもしれん。わたし刮目しろ)

全てをこの目に――今日のコンセプトはこれに決めた。

●ご挨拶

最初に入ってこられたのは谷川浩司九段でした。大きな拍手が起こります。

(かっこ、かっこ良すぎんか?)

佇まいも空気も洗練されている。
いや。本当に私が書かなくても皆さんご存じですよね。将棋界の常識クイズに出ても、正解率の高い問題になると思いました。
そして、藤井聡太竜王が会場入りされました。

(わ、わ、わ、和服――!! つやつやストレートヘア!)

冬用の落ち着いた和服で登場された藤井聡太竜王に会場の空気が盛り上がります。壇上で一礼した後、大変驚いたことがあります。今までの参加したことがあるイベントの藤井聡太竜王は全て壇上のひとでした。

(ぇぇぇぇ? 同じ目線の椅子に座られている!)

最前列の円卓に座られたのです。私の席から、少しですが藤井聡太竜王のお顔が見えます。目線が同じという経験はかなり貴重だと思います。私は今期、竜王戦の仁和寺も次の間の畳の上で体験させて頂いたのですが、その時の幸福が蘇ります。

主催者の読売新聞社、知事、井上慶太九段とご挨拶が続きます。壇上から降りられる方に拍手をされています。

(拍手されている藤井聡太竜王を生で見れるとか――私の目、頑張れ)

井上慶太九段
「対局の前夜祭とは違って、お祝い会ですから藤井さんずっとおりますので!」


盛り上げてくださいます。さすがです。将棋界スキです。

●印象的だったこと二つ

①ファンという言葉
登壇者の「藤井聡太竜王はファンのふれあいのために時間を割いてくださった」と言われた際に、ペコリと一礼されたことです。

(ファンという言葉に反応されたのであれば、嬉しすぎるんですが!?)
私のこの疑問符は後ほど、確信へと変わるのです。

②新四段
ずっとテーブルに対して少し伏し目がちだった藤井聡太竜王が、顔を上げて振り返った瞬間がありました。狩山幹生四段の紹介があったときです。

(初めてお会いするのか――あるいは新四段の棋士だから?)

コレに関しては疑問の答えは後ほども分からないですが、気になった瞬間だったので書いておきます。刮目しています、私の目。

●記念品贈呈

地元の高校生からデニムコースターと花束が授与されます。
受け取られる際の深い一礼。

●記念撮影

司会進行の方に声をかけられてマスクを取られます。

(ありがとうございます! 倉敷! サンキュフォーKURASHIKI!)

進行の方
「藤井聡太竜王 どうぞ笑顔で」


笑いながら藤井聡太竜王が戸惑い後。
考慮されたのち笑顔を見せてくださいました。※2枚目

進行の方
「――何かポーズをお願いします」


そう言われてこの日一番の笑顔を見せてくださいます。照れられている様子の笑顔が眩しいです。それから腕を組まれました。※1枚目

(進行の方、ナイス手筋、完璧に上手でした)

壇上から降りられてマスクをされた藤井聡太竜王はまたいつもの藤井聡太竜王でした。

●乾杯

進行の方
「それではここで乾杯のために皆様のグラスにシャンパンをご提供させて頂きます」


藤井聡太竜王の目が揺らぎます。

(乾杯――え、わたしもでしょうか――? あの自分は未成年なのですがどうすれば――)
※上記は私が表情から推察させて頂いた言葉です。

同じテーブルに座られていた市長が恐らく、ノンアルコールですと言われたのだと思います。ほっとされてくしゃっと笑われていたお写真がこちらです。※3枚目

●おやつタイム

倉敷竜王戦で提供される予定だったオヤツが出てきました。数種類から2つを選ぶ方式でのご提供です。後にTwitterで知りましたが一品は藤井聡太竜王誕生と同じものを選んでいたようです。

藤井聡太竜王も召し上がろうとされていたのでしょう。お手を拭かれたり、勝負メシのパンフレットを見られていました。

(おやつを食べられるのを見られる?!)

あ、はい。観られませんでした。
いえ。それ以上に圧倒されるものを見せて頂きました。
藤井聡太竜王の自戦解説です。


●自戦解説の観戦記

言葉を探りながら書いたレポートはこちら

ここまで読んでくださった方に昨日、書き切れなかったことを。

・どの手順から解説されようかと多分、準備されてきていた。
・将棋の事を話すのはと、凄く嬉しそうに見えた。ちょっと早口。
・いつもより声が弾んでいた。
・笑いと微笑みの藤井聡太竜王。
・今日来てくれた人への、藤井聡太竜王の最大のファンサービスが「符号の海」なのではと思った。

コロナ禍ですのでファン一人ずつの交流は難しい。でも、会場にいた将棋ファンは全員、楽しませる!という空気を藤井聡太竜王から感じました。

(――これが藤井聡太竜王のファンとふれあいなんだ)

少し前の藤井聡太竜王のファンという言葉への一礼は――そうなのだと確信します。

思えば今週の初め。
JT杯東京の表彰式の途中から――目を静か閉じ、顔をあげられて将棋の世界に入られていく藤井聡太竜王。それを見て私は――もう、ここにはいないんだと思いました。

今はこうしてここに、ファンの前にいてくださいます。
自戦解説ありがとうございました! 
とてもとても、とても楽しかったです。

●藤井聡太竜王のご挨拶

藤井聡太竜王
「みなさま、こんばんは」

(ふぁ?! こんばんは?!)

動揺しました。自戦解説だけでも圧倒されているのに!!
今までそんな呼びかけられるご挨拶されてきた?と思ったのは私だけですか。完全に会場の全員に呼びかけられている!!

はきはきと話される藤井聡太竜王。
今までで一番印象的なご挨拶でした。
竜王位、おめでとうございます!!

●抽選会

抽選会の前に谷川浩司九段のご挨拶がありました。

谷川浩司九段
「藤井竜王が退席されて、少し熱気が冷めてしまったかと思いますが。この後もお楽しみ頂ければ――ここで藤井さんにお祝いを言うつもりだったんですけれど」

井上慶太九段
「私、いなくならないってゆったんですけれど……中座しましたな」

笑いが起こります。
最高か!!将棋界最高だ!!スキ!!
谷川浩司九段のご挨拶はさすがでした。
ユーモアも将棋の深いところも全部入りのご挨拶でした。

そして……抽選会!!
なんと、狩山幹生四段の揮毫が当たりました!!

23日(将棋の日in関西)に師匠の井上慶太九段の揮毫を当てた。
25日(今日)、弟子の狩山幹生四段が揮毫が当たる。

(アレだわ!! 関西将棋会館の売店で井上慶太九段の書籍「井上慶太の居飛車は棒銀で戦え (NHK将棋シリーズ)」を買ったからだ!!)

まさか二日後も縁が続くとは――しばらく棒銀で戦います。

●符号の海

狩山幹生四段とお写真をご一緒して頂き、井上慶太九段に将棋の日in関西のお礼と感想をお伝えして、会場を後にしました。
会場を出て、すぐに呟いたのがこれです。

Twitter
竜王戦倉敷祝う会。藤井聡太竜王の自戦解説は竜王戦第四局の終盤でした。深い深い!しかも、分岐分岐の先。本当に即詰みまで読まれていた。狩山四段が聞き手でさえ「わかりません」とトップスピードで会場を読み筋に連れ込んでいかれる。符号の海。藤井聡太竜王は楽しいらしいです

符号の海。その海に浸ったまま帰宅しました。最後はどうやって自宅についたのかも曖昧です。ただ一つだけしなければならないことがあると思い、昨日のレポートを書きました。

たくさんのご反応とスキをありがとうございました。とても励みになったのでこのレポートが書けました。大感謝です。ありがとうございます!

●最後に

刮目したレポートになっておりましたでしょうか? 
藤井聡太竜王の笑顔をこんなにたくさん見れたのは――そう、僥倖です。だから見たものをできるだけ細かく書きました。
本当にカメラ(ミラーレス・カマキリ)のおかげです。買って良かった!!

ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。当日、お話しさせて頂いた方、棋士の先生方、関係者スタッフの皆様、誠にありがとうございました。

次のレポートは――たぶん。またすぐ。

(了)

※Twitterにアップした写真に関しては個別で主催者様にご相談済みです。
※誤字脱字など随時直していきます。速さ重視のアップで申し訳ございません。ご参加されていた皆様。会話の順番、記憶違いなどあったら、申し訳ございません! 修正します! ドン!とご指摘くださいませ。

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