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大きな流れに身を委ね。

仕事を終えた帰り道
近いうちに来ようと思っていた
近所の神社へ。


平日の真昼
天気は最高に良い。

街中からも離れた場所で
参拝者の姿も時々見掛ける程度。


早朝の厳しい寒さが
跡を残す手水舎。
一際、清められたような気分になる。


長い石段を
ひとつひとつ踏みしめながら
降りてきた人と
挨拶を交わす。

彼を見送り、
振り返ればもう誰もいない。


まっすぐ、静かに
草木は生い茂り
光や風がその間を
通り抜けていく。

ただそれだけの、
美しい存在があった。


ひとり歩いては
好きな時に足を止め
その美しさを全身で浴びて
また進みだす。

誰にも急かされない贅沢を
味わいながら
社の前へ辿り着いた。


参拝を済ませ、一息つくと
不思議と心がじんわりしてきて
目元が潤む。

母なるものの胸に
抱かれたような心地だった。


それが
何を意味しているのか
今はわからない。

気のせいと言われてしまえば
そうかもしれないし。


でも、
折角だから
何か良いことが待ってると思って
前を向こうと思う。

それは、
わたしを癒してくれた
すべての存在への
感謝のしるし。


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