まどろむ教室(上)――『長門有希ちゃんの消失』と特殊EDのレヴァレッジ
1.1分半(90秒)の魔法
7月になって、アニメのオープニング(OP)やエンディング(ED)について書かれた、面白いブログ記事がいくつもリリースされました(下記の参考をご参照ください)。
たった1分半という、ごく短い、限られたタイムスケールのなかで、ドラマを表現することの面白さや、あるいはそれらを生み出す作り手の個性に焦点が当てられている記事を読むと、なるほど! という発見が増えるとともに、アニメをより楽しめる見方も深まるような気がします。
(参考)
ストーリー型OPのすすめ
映像と音楽、物語の息吹 ―― ストーリー型OPと新海誠監督の親和性
演出家で見るアニメOP・ED
演出家で見るアニメOP・ED 【その2】
こういったものを読んでいるうちに、昨年着想を得て以来放置したままにしていたものがあったことを思い出したので、今回はこの件を記事にしたいと思います。早めに提出する(しかし遅れに遅れた)夏休みの課題のようなものだと思いながらご覧ください。
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