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ワインと身土不二のこと

霜月に入りました。
暦の上では、冬にもなるのですが、例年になく気温が高い日々です。
それでも、朝晩は冷えてきます。
揺さぶられてますよね。心もからだも。

こういう最中ですが、植物はきれいな色に衣替えしています。
落ち葉の絨毯も美しいです。

この植物の衣替えは、「変化に耐えようとしている様」になります。
残念ながら、昨今の気温変動は深刻になっています。
そんな状況でも、柔軟さを持って生きていこうとする植物たちを
あまりに健気で愛おしいと思うのです。

今日は、季節の美味しい話題に触れてみます。



今年のボージョレ・ヌーボーと国産ヌーボーから


1 ボージョレ・ヌーボー2022は?

今年の解禁日は、11月17日になります。お取り扱いのある店舗では、予約を!というポスターを貼っていますね。
価格は・・・
この経済の状況下も手伝って、例年の2倍以上ということで、およそ4,000円ほど。
ハーフの瓶も今年は多く出回りそうです。

2022年のボージョレ地区は、熱波やひどい乾燥に見舞われた厳しい状況とのことです。
局地的には、ひょうの被害にも遭ったといいます。
ブドウの収穫量は、かなり落ち込んだようです。

しかしながら、このような厳しい状況下にも、空気が乾燥したことで、病気の発生が少なく、品質がとても良いそうです。
きっとブドウの中でも逞しい子たちが残ってくれたのだと思います。

2 新しいワインは日本にも

「ヌーボー」は、ご存知かと思いますが、「新しい」を意味します。

日本にも、たくさんのワイナリーがあります。
日本のワイナリーの新酒をいただくのも良いと思います。

余談ですが、以前にもお薦めした、長野は「塩尻」のワインは、フルーティーな香りです。
赤ワインでしたら、同じ長野の「東御」のワインは、降水量が少ない地域ですので、濃厚な味のワインを楽しむことができます。

さて、日本のワイナリーをお勧めするのには、意味があります。

それは、日本という国に生きているからです。
「身土不二」という言葉があります。

3 身土不二と農作物とSDGs

人間の身体は住んでいる風土や環境と密接に関係していています。
その土地の自然に適応した旬の作物を育て、食べることで健康に生きられるという考え方になります。

もとは仏教用語ですが、「しんどふじ」または「しんどふに」と読みます。

地産地消やスローフード、マクロビオティックなどに通ずるところが多く、
地域自給や持続可能な農業のスローガンとして各方面で使われているので、最近ではよく目にする言葉だと思います。


皆様が今目の前にしているお仕事も、こういう食物のことや嗜好品のことまでも、全て繋がっています。

より良い生き方・より良い国や地球にしていくために考えていきたいことだと思うのです。

今年は、美味しいワインを飲みながら、知的なお時間をゆっくり過ごしてみるのも悪くはないとご提案させていただきます。

さて、11月25日に「国産ヌーボーとオーガニックフードを楽しむ会」を開きます。
第一回目は、「グルテンフリーのワイン会」でした。大好評だったので2回目です。
季節の食のことについて、おいしく語り合いませんか?


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