たかがこんな一粒に僕の心が左右されるなんてね。皮肉にも似た気持ちで水とともに嚥下する。いつも僕を振り回す暴れ馬が、いとも容易く化学物質に屈してしまう。自分ですら手綱を握れないのにさ。果たして僕は僕と言えるのだろうか。少しだけ身震いがして考えるのをやめた。僕は僕だ。そうだろう?

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