社会に出るためではなく、会社に入るための教育
そして会社という仕組みがオワコン
今の教育制度の最大の問題がそれだ。
文部省認定の学校に行かない方がいいのではないか、おかしなことを教えてもらっちゃ困る。
そう思う親御さんも現れている。
学校は人材工場で、会社に人材を納品するためにある
「サラリーマン養成所」よりも、「人材工場」がより適している。
ベルトコンベアー式で教育(と呼ばれる知識)を子供に与える。
生まれ年と性別で管理するのは、より効率的に大量生産するためだ。
納品先の会社で適合するような訓練も行われる。
同じ制服と髪型、時間割で行う授業、集団行動がそれだ。
産業革命以降の一定期間には利もあっただろうが、
根本的に生き物の本能には合っていない。
養鶏場の鶏を見ればよく分かるだろう。
社会人とは誰なのか
会社に属して給与をもらうことを社会人を呼ぶが、彼らの8割は社会と世界に関心が無い。
可決された法案が何を意味するのか、
自分の支払う社会保険料がいくらなのか、
社会の底辺の人たちはどんな暮しをしているのか、
新しく社会に入った子供にどんなしわ寄せがいっているのか。
自分たちの手取額、
テレビやマスコミが伝える情報、
子供を彼らが思う社会人に出来るかどうか。が一番の関心事だろう。
最後の関心事は杞憂に過ぎない。
なぜなら子供は立派な社会人だから。
社会の一員として生きている。
ホームレスや働けない引きこもりのような人も社会人だ。
社会の一員だからだ。
子供もホームレスも心を病んでいる人も、全て社会を反映している。
社会の貧しさや寛容性のなさを反映している。
会社員は閉じられた空間にいてそれを視ることが出来ない。
それだけなのに特権階級のように思っている人も多い。
だから何十年も収入が上がらず貧しくなっていることにすら気づけない。
これから余計に貧しくなっていくのだろう。
子供を社会人にしようとすることは、貧しい世界にわざわざ送り込むことだ。
答えは本人たちが知っている
私には中学生の姪がいるが、彼女はもうすでに色々知っていると感じる。
口数の多い人ではなく、独りで過ごす時間を好む。
親でも叔母の私でもどう思っているのか考えながら聴く。
そしてゆっくり話す。
大人が持っている「成功」のイメージが何となく嘘だと気づき始めている。
大人しいが自分が嫌なことは決してやらない。
ポットに植えられたかわいらしいトマトの苗のような彼女だが、
私は頼もしいとすら思っている。
煽りや脅しに乗らない強さを感じるからだ。
広告に騙されることなく、自分がよいと思うものを選んでいくだろう。
子供はもうすでに社会で生きている。
社会人にする必要は皆無だ。
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