mi Mar Rico

自給+地産地消生活で自由に生きる。経理、日曜大工、家庭菜園、語学、料理、猫、鶏の百姓生活。 経済と社会に思うことを綴っています。好きな言葉は岩井克人「経済の世界において倫理性は希少資源である」。 noteは楽しい。どんな人も語るべき言葉を持っている。

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自給+地産地消生活で自由に生きる。経理、日曜大工、家庭菜園、語学、料理、猫、鶏の百姓生活。 経済と社会に思うことを綴っています。好きな言葉は岩井克人「経済の世界において倫理性は希少資源である」。 noteは楽しい。どんな人も語るべき言葉を持っている。

最近の記事

正社員を雇う意義、正社員になる意味

正社員が減ると会社の仕事も減る 私は零細企業で一人事務方のパートとして働いている。 従業員ではあるが、リモート&勤怠無しであり外注のような働き方だ。 内容は経理・労務タスクが中心だ。 会社目線になると、正社員を雇う意義はあまり無いとつくづく感じる。 理由① 社員がいると事務仕事が増える 住民税支払・勤怠確認・給与計算は、今私の仕事だが結構な手間でもある。 特に給与計算は面倒臭い。社保のパーセンテージが変更になったり、今回のように定額減税のような例外があると、通常と違う計

    • 持っている者が払う代償

      ギフテッドの子供時代 私は「持っている子供(ギフテッド)」だったようだ。 といってもそんなに大袈裟なものではなく、そこそこ天才児ぐらいだろう。 しかしそれで私は大変いやな思いをする羽目になった。 私には文字が読めなかった記憶が無い。 3歳の時分には一人で平仮名片仮名は読んでおり、漢字もある程度読んでいた。今は不明だが、40年以上前はそれがかなり珍しかった。 幼稚園では友人相手に絵本を読み聞かせていた。 「なぜみんな読めないのだろう」とは思わなかった。 「なぜみんな読まない

      • 所得を減らし資産を増やす生活

        ほとんど野菜を買わない生活 昨年まで二つの農家さんから定期で野菜をとっていた。 どちらも月3000円。旬の野菜が7,8種類入っている。 出来が悪いと無い月もあるので毎月ではない。 一般に流通しているものから比べたら高額だが、無農薬無肥料(または有機肥料)で手間が相当にかかっている。 そもそも野菜は買い叩かれ過ぎだから特別高いとは思わなかった。 そして味が格別に良いので最低限の調味料で済み、満足感はかなり高かった。 定期便を止めたのは、価格や味のせいではない。 理由は農家さ

        • 本当の勝ち組は誰なのか

          マスコミに「勝ち組」ともてはやされるのは本物ではない 年収1000万は贅沢出来ないので勝ち組ではないし、 最高値を更新する株やマンションを買う人も勝ち組ではない。 年収2000万ならどうなのだろうか。月の手取り約100万らしい。 もちろん私はそんな額をもらったこともないし、責任ある仕事に就いたこともない。 年収1000万以上の人は、能力も高く真面目で努力を続けてきた有能な人達だと思う。 でも投資で億単位を稼ぐ人がいる一方で、真面目に労働する人がその半分以下しか稼げない現実

          8時間労働が無理ゲーになる理由

          8時間でやれることが多すぎる 8時間労働がきつい、週5日出勤はきつい、という声をちらほら聞く。 アメリカ人の若い女の子のSNSも話題になった。 その理由が最近よく分かってきた。 私は裁量性労働(月給+手当)なこともあり、現在は勤怠を付けていない。以前は社長への参考までに付けていた。 ここ2ヶ月程業務量が多くなってきたので、試しに再開してみたところ、以前とほぼ変わらない稼働時間だった。 結果的に業務量が30%以上増えても労働時間が変わらなかったのだ。 もちろん私自身の処理

          8時間労働が無理ゲーになる理由

          親世代より貧しくなることは高校生のときに気づいた

          団塊世代の親を持つ氷河期世代 私は1979年生まれで、両親は1945年前後の生まれだ。 両親は戦中戦後に生まれ貧しい日本で育ったが、高度成長と社会保障の恩恵を受け、豊かな中流階級の家族を形成することが出来た。 どちらも当時の高等教育を受け、一軒家で会社員(途中まで経営者)と専業主婦(パート勤務有)として暮し、姉と私を大学まで出した。 私が小学校の時にバブル崩壊し、中学校入学のころから不況と言われるようになった。ミクロの視点で言えば、我が家もその煽りをくらう。高校生になっ

          親世代より貧しくなることは高校生のときに気づいた

          誰も欲しがらないものこそ宝になる

          ゴミ山から宝を見つける楽しさとお得さ 私は昔から掘り出し物を探すのが大好きで得意だ。 10代や20代の頃はリサイクルショップで服を探すが好きだった。注意して欲しいのが、原宿や渋谷の古着屋ではなく鈍行駅のさびれたリサイクルショップ、近所のおばちゃんしか行かないところだ。 ある日そこで定価約5万のブラックワンピを見つけ試着するとぴったりだった。お店のおばちゃんは「この細いワンピが入る人いるのね~。」と感心(?)していた。私は新品ブランド服を5,000円で手に入れご満悦だった。

          誰も欲しがらないものこそ宝になる

          戦略的負け組低所得のすすめ

          勝ち組と負け組以外の生き方はある 私は時間的にも経済的にも余裕があるが、年収所得水準で言えば間違いなく低所得者だ。 「女性の貧困」問題として取り上げられる給与水準とほぼ変わらない。 中村淳彦さんの記事やドキュメンタリーに出てくる彼女たちとの相違点は以下に思える。 ①家賃がない ②働き方が自由 ③消費の仕方 ①パートナー宅に居候中で家賃がないが、これは大きい。最低でも3万はするだろう。家賃代わりとして食費はほぼ私が負担してる。そして家賃分を食費に充てると食生活レベルはかな

          戦略的負け組低所得のすすめ

          会社員では食べていけない時代

          これから社会人になる人たちの生活 私の姪が今年から大学生になった。 四年制大学なのだが年間180万の授業料がかかるという。 大学だけで720万だ。 平均的な会社員と専業主婦と子が2人の家庭である。日々の生活費とローンと2人の子の学費を払い、貯金もしながら別途700万を捻出するのは一般的な家庭には無理ゲー過ぎないだろうか。 補助金がもらえる高校もあるらしいが、それでも大学費用を貯めるのは簡単ではない。 無利子の奨学金を保険として借りていると聞いて、暗澹たる気持ちになった。あ

          会社員では食べていけない時代

          食糧品とインフラの値上りが辛い理由

          永遠に安いと思われていたから 数年前まで日本はデフレとされ、食糧品とインフラは30年前からほぼ価格が変わらないままだった。 ほとんどの日本人は、 それが永遠に続くかのように錯覚してしまっていた。今もまだ抜けきれていないと思う。円高で裕福国だから原料を買い叩けたのだが、それが終わり始めている。 恐ろしいのは、多くの人がその錯覚のまま長期的な計画を立てていることだ。 住宅ローンがよい例だ。食費光熱費が安いことを前提に、返済額を8万とか10万とかに決める。 老後2000万とい

          食糧品とインフラの値上りが辛い理由

          年収400万を維持するために月12万遣わなければならない

          1人暮らしの会社員の必要経費 年収400万だと月の手取り約27万。 家賃光熱費で約7万、 出勤する22日間の食費約5万はかかる。 出勤日の食事は厄介だ。 昼食を抜くのは難しく、昨今の外食は1000円超えたりする。毎日弁当を用意するのも大変だし、不健康な冷食に頼らざるを得ない。 夕食を帰宅後につくるのも辛い。仕事の後にスーパーに寄るのも辛い。 土日に作り置きする人もいるだろうが、休みのときぐらい平日のことを忘れてのんびりしたいだろう。 会社員として働くことは最低でも月12

          年収400万を維持するために月12万遣わなければならない

          風雲児ぶってる氷河期世代の老害が嫌い過ぎる

          若い世代の苦しさを想像しようとさえしないおじさん達 10月からインボイスが始まるが、 インフルエンサーとか呼ばれる(笑)おじさん達が反対派を馬鹿にしてこきおろしているらしい。 『インボイス払うくらいで赤字になるならやめろ。甘い』 『益税を払わない奴はゆるせん』 精読はしていないがそんな意見のようだ。 インボイスを含む消費税制度に問題があることがポイントなのだが、 故意なのか馬鹿なのかそこには触れない。多分前者だと思うが。 見当違いの糾弾や説教をする彼らは老害だ。 自由人

          風雲児ぶってる氷河期世代の老害が嫌い過ぎる

          都会には年寄りとその価値観しかない

          「都会には何も無い」と若い彼女は言った 随分前になってしまったが、畑の講習で出会った若い女の子。 仕事をやめて西日本の田舎へ行くという。 素潜りが大好きで外も中も自然体のかわいい子だった。 自然が好きで関連した会社に就職しても違和感が拭えなかった。 「利益を出さなきゃならない企業の仕組みは結局どれも同じに思えて」 会社を休職して田舎暮らしをしたことで、自分が求める豊かさを享受出来ることを体感したようだ。 「都会には何もないと感じました」と教えてくれた。 本当にその通りだ

          都会には年寄りとその価値観しかない

          中流階級が激減した社会を想像できるか

          中流階級が激減するとき、中流階級向けの財・サービスも激減する。 79年生まれ90年代育ちの私は、豊かな中流階級をデフォルトとして生きていた。だから格差が広がり、中流階級が激減する未来が恐い。 社会そのものが変容するイメージをかなり明確に持っている。 浅はかな知人は「金があれば大丈夫だろ」と言って、脇目も振らず投資にいそしんでいる。とにかく数字を増やすゲーム。彼らは今のところ成功しており、勝ち組気分に浸っている。 彼らは中流階級が激減するときに何が起こるかを真剣に考えよう

          中流階級が激減した社会を想像できるか

          映画RRRを観て、覇権の移行が思った以上に進んでいるのを感じた

          ハリウッドが一瞬で色褪せる もう映画で感動することはないだろうと諦めていたが、 友人に勧められてインド映画「RRR」を映画館で鑑賞した。 彼女はなんと6回も映画館に足を運んだらしい。 普段から冷静で率直な人がそこまで言うならと思い映画館へ行った。 三時間の間全く飽きることがない。 昔映画を見たときの懐かしいわくわくした気持ちが蘇える。 夏休みに金曜ロードショーで観たジブリやスピルバーグ。 面白いものにしたいという創り手の思いが伝わるので、 自然にわくわくしてくる。 ハリ

          映画RRRを観て、覇権の移行が思った以上に進んでいるのを感じた

          社会に出るためではなく、会社に入るための教育

          そして会社という仕組みがオワコン 今の教育制度の最大の問題がそれだ。 文部省認定の学校に行かない方がいいのではないか、おかしなことを教えてもらっちゃ困る。 そう思う親御さんも現れている。 学校は人材工場で、会社に人材を納品するためにある 「サラリーマン養成所」よりも、「人材工場」がより適している。 ベルトコンベアー式で教育(と呼ばれる知識)を子供に与える。 生まれ年と性別で管理するのは、より効率的に大量生産するためだ。 納品先の会社で適合するような訓練も行われる。 同

          社会に出るためではなく、会社に入るための教育