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認知症の特徴を理解し、適切な食事支援をしよう

認知力低下と食事支援

認知力が低下した高齢者の食事支援をする中で、「なかなか食べてくれない」「うまく飲み込めない」「早食いや異食が止まらない」など、対応に困った経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

食に関する様々な行動は、認知力低下のタイプによって傾向と対応方が異なるため、それを理解しながら支援することで改善がみられることもあります。

ここでは、認知症の種類とそれに関連する食行動、そして支援のポイントをまとめました。

認知症の種類

はじめに、認知症の種類についてみてみましょう。
認知症は様々な種類がありますが、半数以上は「アルツハイマー型認知症」です。次に多いのは「血管性認知症」、そして「レビー小体型認知症」、「前頭側頭葉変性症」と続きます。これらは「四大認知症※」と言われ、全体の90%以上を占めています

*分類の方法によっては三大認知症と表現される場合もあります
*これらは代表的な四つであり、その他にも認知症には様々な症状があります

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参考:「認知症の基礎疾患の内訳」認知症施策の総合的な推進について 令和元年6月(厚生労働省)

では、早速以下の表で、認知症の特徴と食事への影響、その支援のポイントについて確認していきましょう。

認知症の特徴と支援のポイント

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認知症の特徴と食事への影響を理解することで、無理なく適した支援につながり、認知症の方にとっても負担が少なくなります。健康的に楽しく食事ができるよう、ぜひ現場でも活用し、支援に役立ててください。

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岩上珠生(いわがみたまお)
管理栄養士

大学医学部附属病院、国立健康・栄養研究所にて生活習慣病の基礎研究、大学院時間栄養学研究室にて臨床研究に従事。その後、国立病院や国家公務員を経て、管理栄養士の教育に携わる。

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