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とうもろこしを探す旅
5月16日(木)
昨晩遅く寝たにも関わらず、朝いつもより早く ぱちりと目が覚めた。作画の追い込みに入るとこういうときがある。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
風が びゅうびゅう吹いている。
カカオにご飯をあげる。
ルーちゃんがタブレットのエサの おねだりポーズをしている。可愛い!可愛い!きゅんきゅんする。
どんなポーズかというと、前足を土管にかけて二本足で立っちする。そして、顔を上げてこちらを じっとみつめる。私が動くと顔だけ動かして目で追う。これが、ルーちゃんのおねだりポーズ。可愛すぎる。可愛すぎて写真を撮るのを忘れていた。
いそいそとルーちゃんにタブレットのエサをあげる。
ぱくっ。ぱくっ。と、リズミカルに食べる。
ウーちゃんにも礼儀としてあげてみる。
ぱくっ。ぺっ。これだ。「はいはい。」と言いながらアカムシをあげる。
注文分の短編集を梱包してポストに出しに行く。
澄みきった青い空に ふわふわの白い雲が ぷかぷか浮かんでいる。本当にきれい。きもちがいい。ウキウキしてくる。
ポストに ごとん と入れる。「いい旅を。」
仕事が残っているので投函したら帰ろうと思っていたが、あまりに きもちがいいので予定変更。このままお散歩する。ららら。
最高だ。
鼻歌をうたいながら坂道を てくてく上ってゆく。
「おやっ、朝散歩してるなんて珍しいねぇ!」と、声がした。キョロキョロする。
霊園管理人のおひとり、Aさんが笑顔で立っていた。
「珍しく早起きしたから!」と、私。
てくてく歩く。てっぺんに到着。風がびゅうびゅう吹いて きもちがいい。池を眺める。どう見ても池だ。川じゃない。どうして川だと思っていたのか今となっては不思議で仕方がない。
家に帰る。
仕事をする。追い込みだ。
もっちりバナナを食べる。ものすごくおいしい。
OKさんからメッセージが来た。河口湖畔にいるようだ。青い空にくっきりと浮かびあがる富士山とお花畑の写真。とてもきれい。
庭にでる。花壇とクローバー畑に水を撒く。シャワーが風になびいて霧のように広がる。生き物みたい。キラキラ輝いている。そこに小さな虹が架かった。美しい。うっとりする。魔法のようだ。何度も何度も虹が架かる。夢のようだ。楽しくてたまらない。
ふと見上げると、青い空に白い半月がぽっかり浮かんでいた。幻想的だ。
家に戻ると修一郎が起きてきた。
夕食の支度をする。
夕方、ごはんさんがメダカちゃんたちの水を換えていた。ぷかぷか浮かぶ水草から にょきにょき茎が伸びて花が咲いている。水草に花が咲いているのを初めて見た。
メダカたちが入ったクリアな水を見ながら、
「この水は生きてる。」と、ごはんさんが言った。
「うん、生きてるね。」と、私。
その水は、いきいきと澄んで輝いていた。
「あ、月が。」と、ごはんさんが言った。
白い半月がぽっかり浮かんでこっちを見ていた。
にりんさんとアランくんがお散歩に行くのを見送って、
お買い物にしゅっぱーつ!
今日はいつもとちがうお店に行くことにする。
テーマは「とうもろこしを探す旅」だ。
私は行ったことがない小さな八百屋さんへ向かう。ここ最近、開いているのを見たことがない。でも行ってみる。閉まっていた。
ごはんさんも私も行ったことがない八百屋さんに行ってみる。八百屋さんではなく果物屋さんだった。
JAが経営しているお店に行く。入る前に「蛍の光」が聞こえてきた。もう片付けているところだった。
「とうもろこしを探す旅」に ぴったりな展開だ。
今度は、ときどきお買い物をするスーパーマーケットへ。
あった。新鮮なとうもろこし。わぁわぁ言いながらカゴに入れる。
「境さんに、これこれ。」と、ごはんさんオススメの修一郎が食べれる酒蒸し饅頭をカゴに入れる。
ポテトを もぐもぐ食べながら次はホームセンターへ。
ごはんさんが小さなピンク色のヒドジョウを買った。可愛い。そして、ウーちゃんとルーちゃんへのお土産に水草を買ってくれた。旅のお土産のようだ。
完璧に復活した ごはんさんの小さい方の車。
先日、新しいステッカーも貼った。車ちゃん、がんばるなぁ。「いつもありがとう。」と言って、よしよしする。
家に帰りつく。
とうもろこしをサランラップで包んで電子レンジで2分加熱。シャキシャキしていて甘くておいしかった。ハッピーエンドの旅の成果だ。
修一郎にお土産の酒蒸し饅頭を渡すと喜んでいた。
仕事をする。
できた。よし。やった。データを送る。
無事に仕上がってよかったなぁ。
夜、庭に出る。
夕方見た白い半月がクリーム色に染まって煌々と輝いていた。とてもきれいで胸が高鳴る。星たちは控えめに ぽつりぽつりと煌めいている。毎日きれいなものが見れて幸せだなぁとしみじみ思う。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
今日もいい一日だった。
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