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暮らしのリズム

11月7日(火)
今日もカカオを起こさないように そっと起きだす。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
修一郎が寝る。
しいたけ農園に水をあげる。もうすぐ収穫できそうだ。

朝のうちに夕食の支度をする。早いうちに作っておくと安心だ。

修一郎は もともとすごい猫舌で、熱々とか、淹れたてとか、出来たてのものは食べない。シチューでもホットコーヒーでもご飯でも冷まして食べる。

待てないときは、ホットコーヒーに氷を入れて、ぬるくして飲んだりする。

寒くなってきたので玄関の中に置いてある多肉植物たちを室内に入れようかと迷う。水をあげる。やっぱり玄関に置いておくことにする。

玄関前の多肉植物にも水をあげる。
ぽとりと落ちた、桃美人のふっくらとした葉を葉挿ししていたら、根がついたようだ。なぜか葉が少し立ちあがってきている。これからどうなってゆくんだろう。と、楽しみ。

ごはんさんが庭に出ていた。桃美人の葉挿しを見せる。

「ん?芽が出てないですね。」と、ごはんさん。

「うん。でも根がしっかりくっついてるんだよ、ほら。」と言って、ぐにっと触る。

「うんうん、あんまり触んない方がいいですよ。」と、ごはんさんが ちょっと笑う。

そうだった。触りすぎて、何度も ぽろっと葉を落として じわっとなったんだった。

あんまりピンク色になっていないけれど、

「先がちょっとピンク色になってますね。」と、言ってくれた。

ごはんさんのメダカの桶に大きなコオロギが入っていた。手ですくってクローバー畑に持ってゆく。手のひらを開けると飛んでいかずに じっとしている。虫ってこういうところがある。小首を傾げた様子がなんとも愛らしい。腕をつたって肩まで上ってきた。そっとつかんでクローバーの中へ放す。

家に戻り仕事をする。

せっせせっせと描いてゆく。

ネパールのクリシュナさんからメッセージが来た。

今日は、西ネパールの小学校の先生たちに、メチャくん絵本を手渡してくれたということ。それぞれの村に持ち帰ったあと、図書室に置かれるそうだ。絵本がなかなか手に入らない地域ということなので、楽しんでもらえるとうれしい。

別のネパールの人から写真が送られてきた。スワヤンブナートという寺院に大きな満月。ドラマティックだ。

仕事の続き。

はっとする。もう夕方だった。朝のうちに夕食の支度をしておいてよかった。
首と背中と腕と目が固まっている。大きく伸びをして深呼吸する。

普段、「温泉に行きたい。」と思ったことはない。でも、今は温泉に浸かって、お布団で ごろごろして、また温泉に浸かって、ごろごろして…を延々と繰り返したいきぶんだ。と思っていたら、

ピンポーンとチャイムが鳴った。

「は〜い!」と言って引き戸を開けると、知らない人が立っていた。ちょっと もじもじしている。

「あの、お風呂とか洗面所とか、水回りで困っていることはありませんか?」と言った。

お風呂場のドアが壊れているけれど、特に困っていない。洗面所も壊れて封印したけれど、やっぱり困っていない。なので、

「困っていません。」と言った。

すると、

「そうですか、じゃぁ、こんなお風呂だったらいいなぁとかいうのってありませんか?」と、その素朴な感じの人が言った。

「あんまりお風呂入らないんです。」と、私。すると、

「えっ!?それどういう意味ですか?」とびっくりしている。

え。私もびっくりした。さっきまで普通に日本語で話していたのに、どうして急にわからなくなったんだろう。と思って、シャワーのジェスチャーをした。すると、

「あっ!シャワーだけなんですね!」と両手を叩いた。

すごい。ジェスチャーって。

お散歩に行く。きもちがいい。呼吸が深くなる。体も心も新鮮な空気で満たされる。

帰り着くとお向かいのIさんが出ていた。少しおしゃべり。

庭仕事をする。庭仕事にいちばんいい季節だと感じる。でも、しすぎないように気をつける。空がきれいで幸せになる。

家に帰ると修一郎が起きていた。

「まだおなか空いていないから、お弁当にしといて。」と言う。

カカオに夕飯をあげる。

今日は早めの19時半頃、庭にでる。もう真っ暗。ひっそりとしている。ご近所の家の窓から橙色の灯りがこぼれている。

星ももう煌めいている。木星がクリーム色に大きく輝いている。

夏だとまだ明るくて、チャイさんたちやご近所の人たちが集まっておしゃべりをしたり、お散歩をしている人たちとあいさつを交わしたり、ごはんさんや にりんさんがお酒を飲んで陽気になっていたりする。

季節の移り変わりで人々の動きも変わる。暮らしのリズムも変わる。どっちも楽しい。

noteを書いていると、カカオが膝に乗ってきた。

これからまた眠くなるまで仕事をしよう。遅くなりすぎないように気をつけて。

今日もいい一日だった。

根っこがついている桃美人の葉。どうなるのかな。
もう立派に椎茸。収穫は近いのだ。
ネパールのポカラという町で。
小学校の先生たち。

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