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28歳サラリーマンの読書記録 #162|傲慢と善良

おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。

久しぶりに小説です。婚活のお話です。
やはり辻村さんが書く作品は引き込まれます。

「その 善良 さは、 過ぎれ ば、 世間 知らず とか、 無知 という こと に なる の かも しれ ない です ね」

辻村 深月. 傲慢と善良 (朝日文庫) (p.120). 朝日新聞出版. Kindle 版.

いい子で育った人は善良であるがゆえに自分の価値観が正しいと信じてやまないので、無意識のうちに他人に自分の価値観を押し付けようとする傲慢さをもってしまう。

婚活の話でありながら、誰の心にもある傲慢さを指摘されているような気持になります。また、前半と後半で話の展開が大きく変わるところも満足度を高めてくれる要因だと思います。

「青空と逃げる」の主人公もでてきて、辻村ファンはより面白く読めるはずです。

以上です。
ありがとうございました。

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