新旧比較

ミリオンドール新装版1巻と旧版1巻の違い

絶版になったミリオンドールを、もう一度自分で再販することを告知しているこの頃ですが、twitterでもうすでに旧1巻を持っているから必要ないと言っている方がいたので、確かに収録されている漫画の大まかな内容は同じなのですが、せっかくなので新装版と旧版で何が違うのか、製作側のこだわりを比較としてまとめたいと思ってアップさせて頂きました。

表紙を現在の絵で描き直しました

下絵に旧版の表紙の原画を使用し、上から厚塗りで今の絵にリファインしました。画像は製作中のものです。

写植をより見やすく打ち直しました

当時スマホ用に大きめにしていたモノローグ用の枠を、紙の本で読んだ時に適切なサイズで配置しなおし、文字のバランスや校正作業、禁則処理などを1枚ずつ細かくチェックして打ち直しました。
前回では処理の甘かったノド側の視認性の改善、断ち切りのチェックも対応しました。

印刷、紙質、ペーパーバッグ版の違い

ミリオンドールはスマートフォンの液晶画面でモアレを軽減するため、網点ではなくグレースケールで作画しています。その再現性をアップするため、本文印刷にFMスクリーンを選択してみました。
好みがわかれるところではありますが、印刷網点の細かさからグラデーションやスポットライトの照明効果などがなめらかに表現できました。

通常の単行本と違い、今回はカバー巻きの本ではなく、運用上の利便性も考慮してペーパーバッグ版にしました。廉価版のイメージの強いペーパーバッグですが、高級感を表現できるように光沢のあるシャインフェイスゴールドの180kgを表紙用紙に使用しています。
表紙とのめくりのバランスを検討した結果、本文用紙はb7バルキーを選択しました。白色度が高く、旧版の単行本より表面がなめらかな手触りです。
上質紙やしらおいなど、サンプルの時点で様々な本文用紙を検討しましたが、b7バルキーの白っぽい紙色が新装版らしい高級感があり、裏写りもなく、紙さばきがよくてページがめくりやすく、軽くてノドまで開きやすいという特性が新装版にぴったりでした。
180Pを越える単行本の本文用紙はあまり経験がなかったので、検討にかなり時間をかけ、夫やマネージャーの意見も聞きながら紙のサンプルを取り寄せて、サンプル印刷したものを作っては意見交換したので、選択するのにかなり試行錯誤しました。

ロゴデザイン、装丁、おまけページも一新

ミリオンドールという作品として、新たなスタートを切る意味でもロゴデザインは大事だと考え、新しいロゴをお願いしました。
見開きや目次など、一新した部分もたくさんあるのでぜひチェックして頂きたいです。
あとがきは描き下ろしと、旧版に収録していたあとがき、カバー裏などを再収録しています。

掲載時の楽曲解説を完全収録

初掲載時に製作した楽曲解説ページもそのまま収録しています。
古い情報などは校正時に修正が入っています。

また、引用しているページも、曲名枠を音楽番組風に全箇所リファインしてるので、そちらも楽しみにチェックしてほしいです。

購入特典もいろいろ

1巻新装版は、初回限定特典に2015年の帯を再現したものがついてきます。2015年のアニメですう子役、マリ子役を演じてくれた楠田亜衣奈さん、伊藤美来さんから作品へのコメントを頂いています。

11/25のコミティア(最速販売)で足を運んで購入してくださった方には、主人公すう子からおみやげの無料配布があります。

初回版の帯は、11/25のコミティア、boothでの初回在庫分のご購入のみでしか手に入りません。ぜひコミティアかboothでゲットしてくださると嬉しいです。

直近の目標

今後の目標は、コミティアでの集客と100部以上売り上げていく事を頑張っていきたいです。難しいことだとは思いますがミリオンドールをコミティアで知ってもらえるよう告知や発信に力を入れていこうと思います。
今後販路がAmazonや他書店に拡大しても、コミティアとboothのみ初回版特典を手厚くしていく方針なので、どうぞよろしくお願いします。

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