ADHD+ASDの混在は厄介ってほんと? ほんとだけど良い面も見つけた話。

ASDの良く言えばきちんとして論理的、悪く言えば気難しく温かみを感じさせないところ、
ADHDのきちんと出来ず落ち着きがない、良く言えばフレンドリーで可愛らしいところ。

混ざるとめちゃくちゃやなと思う当事者は多くて、私もそのひとりです。
ASD言語凸民で理屈っぽく、正しさへのこだわりが強く、興味範囲は狭く深く、社会スキルに問題があり、対人関係を築くためのコミュニケーションに問題があります。

一方でADHD不注意全振りのため、頭も部屋もぐちゃぐちゃ、ありとあらゆる「きちんとする」ことが出来ずインフラが止まったり、生活や仕事が破綻しがちです。

悪いとこどりやんけ、理屈っぽいのにやることはやれない。
ASDなら(過剰でも)きれい好きのほうがいいし、言動が矛盾しないほうがいいし、ADHDなら(多動でも)社交的なほうがいい。ずっとそう思っていました。

だけど少しずつ凸凹フレンズが増えるにつれて、そんなアンバランスな私にも、アンバランスなりのラッキーポイントがあると分りました。

孤立しがちなところを、ADHDのポンコツ感が人と繋げてくれている。
私は夫と娘と暮らしていますが、生活破綻ポンコツ母として、家族のサポートなくしては暮らしていけません。
疲れやすく疲れると寝込んだり、何時間もスマホゲームをやってしまうため、まず家事が出来ない。子供の書類関係は全て一枚残らず夫がやってくれています。感謝の気持ちでいっぱいです。
娘はお手伝いをしませんが、よく相談に乗ってもらいます。発想力が豊かで意外にも的確な分析力を発揮する6歳のアドバイスを取り入れることは多く、ありがとう、助かったよと言う機会が多いです。

もし私がASDのみだったら、きっときちんと、強いこだわりを持って書類や家事をこなしたと思いますが、そこに夫が関わる隙がなかったり、手を出すことが許せなかったりしたかもしれません。
娘に対して、規範的でこわい母であったかもしれない。

結果的に夫は子供のことに(不可抗力的に)詳しい。
よく言う「全てママに任せきりで何も把握していない」状態の真逆です。就学前検診はいつで、定期予防接種はどこまで済ませてあって、まる乳の差し替えや園のスケジュールがどうなっているか知っています。

娘も「私は家族の役に立っている」と感じられる機会として張り切ってアドバイスしてくれます。
「わたしは なんの やくにも たたない、。」となりがちな娘にとっても、私のサポートを依頼する態度は役立つ面がありそうです。

もちろん、夫に負荷がかかり過ぎないように、娘と母の立場が逆転しないように、注意が必要です。依頼と感謝も大切です。
実際家族のサポート比重が大きすぎるとも感じていて、受診を踏み切ったのもそこにあります。
ポンコツで良かった!と言えるほどおめでたい状況ではありません。医療介入による調整が必要なレベルですから。

ただ、良く働く側面もある。
振り返れば学生のときもずっとそうだった気もします。関わりのトリガーとして働く。
良し悪しの二面性のうち、悪いほうの弊害がきつすぎて、良い方にはずっとずっと気づかなかった。そこは認めてあげたいように思います。

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