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わが身世にふるながめせしまに    

ああ、なんで学生の頃、これをちゃんと覚えておかなかったんだろう・・。と後悔しているもの。(のうちのひとつ)

それが「百人一首」なりけり。

あなたは百人一首を全て覚えていますか?
だいたい覚えてる?
半分?
少し?
全然・・?

私は、少し・・。

なぞりがき百人一首。
調べてみるといくつもの出版社から出ていた。

私が購入したのは、ユーキャンから出ていたもの。



https://amzn.asia/d/33IZNQE


なぞって書くだけなので簡単!だと思う


大人になったら、誰もが大人の字を書けるようになるんだと思っていた子ども時代。

大人になった今、大人たちの字を見ていても「あ、あの時は幻想を見ていたんだな」と思う。

字は上達させようと思わない限り上達しないんだよ、子どもたちよ!

歴史のことも詳しく教えてくれるので楽しい一冊


百人一首に私の興味のスポットライトが当たったのは、大河ドラマの影響。

それと、過去にやり残したことで「どうしてもやっておきたいこと」を考えた時に「百人一首に親しむ」というのが浮かんだ。

学生時代、現代文(私のころは現国と言ってた・現代国語)は好きだったけど、古典は嫌いだった。だから、百人一首にも興味がなかった。

冬休みが明けて、すぐに「百人一首テスト」があったのだけど、そんな私の点数はおそらく一桁・・だったはず。テストの前日に覚えたのだから仕方がない。

それからというもの、百人一首=ダメな自分が脳裏によぎり、ずっとずっとこれまで百人一首を封印してきた。

のだが・・。

やはり、日本語の表現って美しいなとしみじみ感じる。

例えば、遣唐使として異国にいた阿倍仲麿が、月を見て「この月はあの月と同じなのだなあ」と故郷を思い詠んだ、

天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも

という歌なんて、こんなに美しく表現できてしまうのかと、今更ながら感嘆してしまった。

今日の月の形はどうだろう?なんて気にしながら、夜空を見上げる人なんて今の世の中どれくらいいるんだろう。

少なくとも私の場合は「あ、昨日満月だったのか」なんて、後になって気が付く感じ。しかも、ネットで気づく・・という。

昔のひとたちは、歌を詠もうと思い空を見上げたり、言葉を選んだりしていたわけではなく、もっと「目に映るもの」を大切にしていたんじゃないかと思う。

いたるところに、心を配り、慈しみながら。

なんて、百人一首をなぞって書きながら、いろいろなことに気づかされることが多い。

さて、私が高校生のころからずっと忘れずにいた歌がある。
それは、小野小町が詠んだこちら

花の色は 移りにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに

ハイティーンのころ、この歌の意味を知っても「ふーん」という感じだったけど、今はぐさっと胸を刺す。

その意味とは

恋に悩むうちに私の容色もすっかり衰えてしまいました

昔も今も、思い悩むはみなおなじかな。





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