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近鉄生駒線擬人化歴史漫画『張子兄弟と絵図の虎』【3】

なかなか不穏な経緯で三重合同電気(京阪と社長が同じ)の系列になったものの、そのお陰で生駒延伸を果たせた信貴生駒電鉄。
しかし、彼の「弟」(枚方線、現在の京阪交野線)に対する悩みは尽きず……

全員頑張っても、なぜか報われない。あまりにも主人公補正がない鉄道史漫画、第3弾です。

▼【1】はこちら

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本編

↑【2】参照。旧生駒電気鉄道の専務は、信貴電では所謂「ヒラの取締役」でした。

↑免許取得から約四ヶ月後に、「信貴山電鉄」を設立。これが西信貴ルートとなります(近鉄ファンの方には、改名後の「信貴山急行電鉄」で通っているかと)
作中では大軌と京阪の傘下としていますが、京阪=実際の株主は信貴電です。(参考にした本が「京阪系」としていたので)


解説

というか語りというか。

信貴電兄弟おのおのの意図は諸々回収後に解説できたらと思います。

後半のメイン、第三期線(枚方線、京阪交野線)について。
作中で言及しているのはほぼ未成区間です。現在の終点である私市駅は、作中の路線図ですと「妙見」のあたりになります。
でも線形そのままじゃない。
これを描く少し前に生駒駅→バスで北田原停留所(生駒市と交野市の境あたり)→歩いて磐船神社と165号線経由で私市駅へ というルートで探索してきましたが、
今まで興味のなかった未成線に俄然興味がわきました。おで、ちょっとロマンの意味がわかった気がするよ。
交野市に入った瞬間逢合橋の案内看板が見えたときは近鉄生駒線と京阪交野線への当て付けかなと思ったけど。
(※交野市は七夕伝説と色々結び付けられた地域です。作中の天野川もそう)

▲磐船神社周辺のレポ動画です。ナンバリングしつつも続きを上げられていない……!

天野川がなければ近鉄京都線の高の原-平城間みたいな感じで通せたのかもなー!
川があると橋もかけにゃならんからしんどいよなー!
(なんなら今の車道にもヘアピンカーブがある)

京阪が片町線を電化したがっていたのは、それを行うことで国に京阪間の競合線申請を"握り潰して"もらうためだったようですが、
なぜ子分の信貴電も似たような申請をしていたのかはわかりませんでした。
京阪系の手で確実に成すため?
親会社の三重合同電気視点で、信貴電が「全通」したときに余剰電力の供給先を増やしておくため?←これかなと思ってます

ラストに少しだけ、完結済漫画の主人公、参急(近鉄山田線/大阪線)が登場。
同期なんですよね。
目次記事の💚noteへの移植が済んでいない長編漫画→『名阪シリーズ』より彼(と近鉄名古屋線)の長編をお読みいただけます。こちらは主人公補正がある路線のおはなしです(言い方……!)

ページ数としては、これでようやく半分……?
今後も気合入れて描いていきます! 頼むから報われてくれ!

NOW!!

む……報われ……

▼【4】はこちら

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