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ロゼワインとオレンジワイン

ロゼワインとオレンジワインは、美しい色合いで人気のワインですね。
どちらも個性的な風味を持つワインですが、その製法や味わいには大きな違いがあることをご存じですか?
本記事ではそれぞれのワインが持つ特長を理解し、季節に応じた楽しみ方をご紹介します。

ロゼワイン

製法


ロゼワインは、赤ワイン用のぶどうを皮ごと発酵させることで造られます。
果皮を漬け込む時間を短くすることで、美しいピンク色のワインが生まれます。通常、数時間から数日程度、果皮を漬け込み、淡いロゼ色が抽出された後、果皮を取り除き発酵させることであの美しいロゼ色が保たれるのです。果皮を取り除かずそのま発酵を進めると赤ワインになります。

香り・味わい

ロゼワインは、フレッシュでフルーティな風味が特徴です。イチゴやラズベリーなどのチャーミングな果実の香りとともに、薔薇のようなエレガントな香りのロゼワインも存在します。酸がシャープな辛口ものから、ふっくらとボリューム感のあるものまでさまざまですが、南仏で造られるロゼワインに代表されるように、軽やかな飲み心地が魅力のワインが多いです。

季節感


ロゼワインは、特に春から夏にかけて楽しむのに最適です。暖かい季節にぴったりの爽やかさと、軽快な味わいが特徴のため、例えば、ピクニックやバーベキュー、海辺のパーティーなど、屋外でのアクティビティにもおすすめです。少し冷やして味わうことで、美しい酸が際立つでしょう。

おすすめのロゼワイン3選

1、セント マルガリート(フランス・プロヴァンス/辛口)
果実味と酸味のバランスが絶妙で後味に南仏の海を彷彿させる塩味を感じるロゼ

2、トラマーリ (イタリア・サンマルツァーノ/辛口)
大地と太陽の恵みをたっぷり浴びた果実感豊かなボリューム感のあるロゼ

3、キャンベル・アーリー ロゼ(日本・宮崎県都農市/甘口)
もぎたてのイチゴやクランベリーを口いっぱいにほうばったかのようなフレッシュでチャーミングな味わいのロゼ

オレンジワイン

製法

オレンジワインは、白ワイン用のぶどうを皮ごと発酵させることで造られます。赤ワインの製法と同様に、ぶどうの果皮を長時間漬け込むことで、独特のオレンジ色と複雑な風味が生まれます。果皮の漬け込み時間は数週間から数か月に及ぶことがあります。

香り・味わい

オレンジワインはナチュールワインの代表格でもあり、スパイスやナッツ、ハーブのような複雑な風味が特徴です。口当たりはしっかりとしており、時にはわずかな苦みや塩味を感じることもあります。白ワインと赤ワインの中間のような存在で、独特の重厚感があります。

季節感


オレンジワインは、季節を問わず楽しむことができることが魅力です。
複雑な風味は、食事とのペアリングにも最適です。
特にスパイシーなアジアン料理や、日本古来のほんのり苦みを併せ持つ野菜、繊細な出汁とのペアリングにも最適で、オールマイティなワインだと言えます。

おすすめのオレンジワイン3選

1、オレンジ・ゴールド(フランス・ラングドック ルーション/辛口)
南仏の魔術師ジェラール・ベルトラン氏が手掛ける複数のぶどうをブレンドした華やかなアロマとボリューム感あるオレンジ

2、アランサット(イタリア・フリウリベネツィアジュリア/辛口)
コンポートしたアプリコット、柑橘系果実の香り、スパイスなども相まった複雑な味わいのオレンジ

3、シャンモリかもし甲州(日本・山梨県甲州市/辛口)
みかんのような親しみやすい香りに、ドライフラワーやクミンなどの複雑なスパイスのニュアンスのオレンジ

まとめ

ロゼワインとオレンジワインは、それぞれ製造方法は同じながらも、使用するぶどうの品種が異なることから、全く味わいの異なるワインとなります。

ロゼワインは赤ワインを造るぶどうから、オレンジワインは白ワインを造るぶどうからそれぞれ醸造されます。

ロゼワインは春から夏にかけての暖かい季節に、フレッシュで軽快な飲み心地を楽しむのに適しています。一方、オレンジワインはその味わいの複雑さから1年を通して楽しむことができることが魅力です。それぞれの季節に合ったワインを選び、その時期ならではの美食とのペアリングを楽しんでみてくださいね。

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