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経験を活かすって

私の経験って何に活かせるんだろう。という相談

「営業しかやってこなかった」とか、事務しか、店舗運営しか、、、などご自身の経歴について実態以上に過小評価している方が結構多い印象です。

そもそも何を目指したいのか?がベースだと思いますが
その仕事に求められるKSAOs(知識・技術・能力・人柄など)に対して、類似経験や素養を棚卸してみると良いでしょう。

例えば「営業のご経験をどう活かすか」は、①誰に②何を③どうしてきたかで棚卸をしてみましょう。

法人向け / 個人向けで、やってきたことは異なると思いますが
法人の中でも、代理店向けの営業なら、
代理店さんに自社の商材を売ってもらうための営業なので、
商材や売り方のレクチャーなど教育・育成の要素が強かったり、
マネジメント・サポート業務も多いことでしょう。
折衝力はもちろん、傾聴力、数値管理、資料作成力、マーケティングスキル等々も身に着けているのでは?

扱う商材の専門知識や業界情報なども豊富なんじゃないでしょうか。

システムを駆使していればそのITリテラシー等々、使ってきたツール・巻きこんだ関係者・量/スピードなどからも、これまでのキャリアを棚卸ししてみると良いですね。

やっている当人からすると、社内の同僚・先輩が当たり前のようにできるので価値を感じにくいかもしれませんが、その仕事に就いてから身に就いたものは全て財産です。

そして、それらは近しい業界・業種の会社から求められると思います。


となると、近しい業界・業種って?ですよね。

まず、業界と業種について。
ほぼ同じことを意味していますのであまり難しくならなくて良いんですが、
業界とは、何を扱っているかのカテゴリー。
金融業界、IT業界、不動産業界、食品業界、人材業界、、、。

業種とは、どう提供するかという事業・仕事のカテゴリー。
例えば、同じ「チョコレート」を扱う食品業界の中でも、
製造:工場をもっているメーカー」
商社/卸:様々なメーカーの商品を買い付け、ユーザーに卸す」
小売:店舗で販売」で業種が異なります。

自動車業界にも、アパレル業界にも、製造・商社・小売(販売)があります。
なので、製造・商社・小売は、業界というより、業種ですね。

人材業界に製造はありませんが(怖い・・・)、紹介・派遣・請負・広告など、上述とはまた別の業種(カテゴリー)があります。


職種とは、職務(仕事内容・役割)のカテゴリー。
営業、エンジニア、総務、マーケなど。
キャリアアドバイザー、リクルーティングアドバイザーという職種は、人材業界ならではの職種ですが、広い意味では「営業職」の括りだと思います。目標件数や金額を追いかけ、売上・利益を追求していく仕事ですよね。


話を戻すと、経験を活かした転職で多いのが、「同業界×同業種×同職種」。いわゆるライバル企業への転職。
規模UP・役職UP・年収UPを狙う方は多いです。
ただ、同じ業務を続けるつもりがないという方も多いですね。

そういう場合、「同職種×異業界転職」を目指すことも多いです。:職種は同じでも、業界のチェンジです。
人材業界の営業職⇒アパレルメーカーの営業職のような。
※人材営業の中でも、アパレル業界向けの営業担当だったら、尚強いでしょうね。

または、「異業種×同業界転職」:同じ業界で同じ商材を扱うが、業種のチェンジもあり得ると思います。
自動車メーカー(事業会社)⇒自動車メーカーのコンサルやアウトソーサー(支援会社)へ、など。

他にも

┗営業・コンサルタント・スーパーバイザー・カスタマーサポート
┗メーカーの財務部・銀行/証券会社の投資銀行部門
┗マーケティング・広報・広告制作
┗生損保のアナリスト・IT/Web系のデータサイエンティスト
┗人材サービス・教育業界・人事部
┗消防士/警察/公安・警備会社

などは個別の内容にもよりますが、遠からず近しい領域がありキャリアチェンジする方もいますね。

アイロン職人さんに対して、超絶技巧の飴細工職人へのマッチングを聞いたことがあります。高温を巧みに使いこなす技を活かしたってことですかね。


また、ビジネスモデルの親和性も考えてみてください。
売り切り/物販
・サブスク
・ハード基本+ソフトセット売り
・手数料
・仲介(不動産売買・株・保証など1商材に対して2者からお金が入る)
・ストック(インカムゲイン)/フロー(キャピタルゲイン)、、、

扱う商材や職種まで異なっていても、売り方が近しいのであれば、その知見が活きることはあるんじゃないでしょうか。
ビジネスの考え方がほぼ同じということで、様々な業界のマーケティング・営業企画・商品開発で重宝されるかもしれません。


一方で、かなり近しい業種に見えますが、ゲームクリエイターは非常に人気職種なので、企業の基幹システムの開発エンジニアでも、なかなかゲーム業界への転職は難しいこともあります。
そこで、婉曲的にキャリアを近づける方法もあって、社内の情報システム部として入社(自社のシステム担当者)し、社内異動を狙うというもの。
小規模な会社や、雇用形態をアルバイトから、などまずは「業界に属する」ことを描く人もいますよね。

私の知り合いも、人材業界の人事部⇒ゲーム会社の人事部に入社し、その後ゲーム制作の経験を積んでいます。(ゲーム制作といっても、かなり多くの仕事がありますが)

ということで、キャリアは色々な道がありますので、世の中にどんな仕事があるか探索してみて、どこにどう向かっていくのか色々と活かし方の戦術を立てていきたいですね。
新しい職種も会社も雇用形態もどんどん増えてますし、社内異動/昇級/副業など転職以外の道もたくさんありますので、発展的に考えていきたいですね。

ご参考になれば幸いです。

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