梅雨ですね。
まあじめじめしてますね。先週から先輩のお店に研修に行って一からソースの勉強しています。沢山のお客様に料理を提供するのはとっても楽しい。後自分の店には無いチームワークも久しぶりでニヤニヤしてまう。売り上げも、仕入れも、営業トークも何も考えずに、ただただ心から料理を楽しめる。昔はこれに憧れた事もあってなと思い出す。
優秀なシェフの元で二番手。創作するのでは無く与えられたモノを突き詰める職人。
いつからか家族の生活の豊かさの追求や、老後の心配、体力の低下による足切りなど身の回りで起こる先輩達をみて変化して来た。そもそも一番最初の目標
『美味しい料理を作れる人になる』
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『シェフになる。30歳までに東京でお店出すぞ』なるにはフランス行かなきゃ
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『フランスに来たぞ。少なくとも二つ星で働くんだ』
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『この二つ星のお店最高だもっと働きたい。』次来るから。順番待あるからダメ
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『東京にフランス人と二人で三つ星とった伝説のシェフがいるらしい、仕事してみたい』一年待って空席でず、半分ヤケクソ
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『師匠に出会いフランス料理は無理だ、僕には向いていない。目標なんて無い稼げりゃなんでもいい』
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『え?こんな感じでもお店って出来るんだ。お店持とう』
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『お店をもったがいいがこのスタイルは体力勝負だし、スタイルチェンジだ』
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『深い深ーい瞑想と挫折。遊びでもいいから目標を立てよう。そうだ借金完済したら大好きな真っ青なあの絵のコピーを買おう。そんでまた大好きなお客様達とフランス行く。よし仕切り直し一から料理人をやり直そう』☜今ココ
がむしゃらに料理出来る今も楽しい。未来はもっと最高にする。
以下くだらない話です。思い出しながら書いているので時間のズレがあると思います。登場人物も実名ではありません
高校入学へレッツゴー!
バカはバカなりに高校生活に不安を感じつつ春休みを楽しむ気満々。卒業式の日に一つ年下の女の子に
『第二ボタン下さい』
と言われ
『なにこれ?漫画みたいことってあるんだね。はしゃいじゃいます。このノリで高校行ってもモテるかも?いやモテちゃうでしょ?ありがとうー!』
なんてウキウキのまま春休みに突入。
まずは高校行くから学生服が買える。中学の仲良い友達は皆、元々の派手な短ランにボンタンなので誰一人更生せずにそのまま行く感じ。僕といえばちょっとお洒落位の、ちょっと丈の短い学ランとちょっと太いボトム。そう全部ちょっと。不良じゃ無いし、ただ女の子受けしそうな感じで。
髪も金髪とか茶髪は目立つし、先輩に殴られるのとか真っ平ごめんです。はい。だだパーマはかけたい。髪の毛伸ばしていたし、やった事無いから。兎にも角にもモテそう。パンクの人みたいに横も刈り上げて、ツーブロックにしたい。コレもなんとなくモテそうだから響が。
緊張の趣きでサロンに行ったら、ぜっったいモテ無いコメディアンになった。せっかく春休み農協の田植えのバイトで稼いだ8,900円を使って笑いモノになった。涙
この日を境に一生パーマをかけないと誓い、鏡に映る自分を見て無駄金の泣きと面白すぎの笑いを堪えたのだった。
『こんな感じでいいですか?』
初めてのサロンだし言いたい事も言えない。しかもカットした人は
『いけてるっしょ!』
位に自信満々。
『貴方はね。多感な時期の高校生の髪型をね。林家ペーをさらにツーブロックにしておいて、笑わない手はないでしょが!そこは少なくとも笑いにしてくんないと!なにそれ?なに男闘呼組切ったみたいなってんの?もうあたしゃ元気が出るテレビ出るしか無いじゃん!』
かと言って坊主は流石にモテない髪型のトップに君臨する。中途半端に切るとお寿司屋さんの角刈りになる。それはイヤ。だって校則違反ギリギリでやっとここまで伸ばしたんだから。
『何日かしたらパーマはもう少し落ち着くと思うんでー』
なに?もうそれに賭けるしか無い。入学式までパーマがいい感じで落ちればarriveそうアメリカ俳優のようなふんわりパーマ様になって。ダメなら今後お笑いのポジションで高校生活を終えるdead鶴瓶さんか林家ぺー枠で絶対にモテ無い。
オージーザスたのんますザス。
そしてお笑い枠のまま入学式。
『イロイロオワタ。絶対にモテない。もう僕には勉強しかなくなるかも。サッカー部入ろうと思ってたけど、この頭でヘディングしたらぜっったい笑われる。アフロじゃ無いけどアフロヘッドってあだ名つくかも。』
足取りは重い。昔テレビでみたアフリカの人が船で運ばれる気分てこんな感じなのかなんて思って思った。
校門を越えて青ざめた。
視界にヤンキーしか見えない…
なにあの髪型
なにあの制服
はいすくーる落書きじゃん
女の人で長いスカート履いてる人初めてみたんですけど…
リーゼントしなきゃダメなのここは。逆に校則で決まってんお。
日本人は黒髪がベースしょ。なぜ部分メッシュとか入ってんの。
みんなベルト見えてるよ!お腹冷えないの?腹巻きした方がいいよ〜。
おいおい先輩達だけだよね。同級生はみんな穏やかなはず。
式は体育館だから行こう。
………………………
無い。無いよ。なにあのシャープな眼差しはこえーから。隣の人は普通なのに後ろの人なに?横の髪の毛無いし、男塾みたいなんだけど。目が悪い人はメガネかけよ?睨まれてるみたいだから怖いって。
ふと思い出す
『お前雄山行くんだろ?あんまり舐められんなよ〜』
スーパーファミコンで桃鉄しながら廣井君に言われた。
『えー分かんないよー。僕不良じゃ無いし〜』
えっ?なんか舐められちゃいけなかったよーな。周りの人も怖いけど廣井君の方がかなりデカいし、腕も太い。断然怖い。ちょっと大丈夫かも。廣井君には殴られた事ないけど多分廣井君の方が絶対痛い。
『出口で校則違反の者は言うから言われた者は隣の柔道場な。はーいじゃあみんな教室戻れー。』
勿論僕は鶴瓶パーマで引っかかり柔道場。
当たり前だけど周りは違反してる人ばっかりだから血の気も多い。なんか舌打ちしまくってる人もいる。先生達は慣れているのか
『ダメに決まってんだろーこんな髪型。まあポマードついてて清潔感はあるんだけど、Yーさんじゃ無いんだから。学ランも背中見えちまってるし。明日フツーの着てこいよ』
竹刀で畳をバンバンやりながら、色黒で小柄な
『ザ 暴力体育教師』
が順に言っている。
突っ張る人が出た。
『おいお前上にいた先輩達がカッコイイと思ってんのか?コラ?』
めちゃくちゃ凄む。引っ込みつかなくて睨み続けてると体育教師が笑って
『まあいい。お前B組な。わかった覚えとく』
トンと肩あたりを手のひらで押してつけ離す。怖すぎる。
ドキドキしてたら背中こコツコツされ
『なあお前どこ中』
これが今もデザインでお世話になっているM君との出会いだった。
次回はサッカー部de青春
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