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140字しか書けない人の自己紹介

文章が下手だと悩んだことは,実はそこまで多くない。

これは決して,私が自他共に認める文才の持ち主であるとかそういうわけではない。シンプルに,自分の書いた言葉が好きなのだ。
LINEのメッセージであれ,Twitterの累計10000を超えるゴm……ツイートであれ,大学のレポートであれ,大学の課題提出15分遅れの謝罪メールであれ,自分がしたためてきた全ての文書を愛している。満足げに読み返すことなんて珍しくもない。

ちょっと面白い言い回しができたなとか,この一文はコスパ良く情報量が込められているなとか,難しい言葉使えたなとか,自画自賛のポイントなんて何でもいいのだ。
我ながら少々引くが,恣意的な判断に基づいて心の中で自分を評価するだけなら誰にも迷惑をかけないので良いと思っている。実際それで自分の機嫌を取れるのだからチョロいもんだ。

このように自分のことは「褒めて育てる」というか,「褒めて野放しに」してきたわけだが,デカい壁にぶち当たった経験はある。高校3年生の時,1200文字以内の小論文を書く機会があったのだが,そこで事件は起こった。


…………何も書けないぞ?

1200字?余裕だろう。こんなの少し奇抜なことを書いてカッコいい表現を織り交ぜればいいんだ。ほら,ちょちょいのちょい。…………馬鹿な!?これだけ書いてなんであと1000文字も残っているのだ。自分の言いたいことはもう伝え終わったぞ。そもそも何を書けば美しいのだ。何をどう書けば採点者を感動させることができるのだ。ネタが浮かばない,時間ない。あ,オワタ。

小論文にはルールがあって手順があって書くべきことも決まっていて,そもそも採点官を感動させる勝負ではないという事実はのちに知って,ついでに当初の舐め腐った態度も深く深く反省することになるわけだが,それはまぁいい。

とにかく私は動揺していた。今までの褒めて野放しにする教育方針の甲斐あってか,文章を書くのは好きであったし何ならかなり得意な方だと自負してしまっていた。そんな私だが,流石に1200字記述で僅かに書き殴った266文字を褒め称えるメンタリティは持ち合わせていなかった。

自信はズタズタに切り裂かれた。今でも苦い思い出として残っている。完全敗北だ。

当時高校生の私は,主にLINEとTwitterが自信の源だったわけで,小論文とそれらを同じ「競技」に括るなと笑われるかもしれない。だが,そんなことは関係なかった。
形式以前に,上手いか下手か以前に,そもそも書けなかったのだ。駄文だろうと作ってしまえば私の勝ちなのに。惨めな気持ちになり自然と涙が溢れてはこなかったが,まぁ順当にショックは受けた。

そこで気が付いた。自分は今まで短い文章を調子に乗って執筆してきたが,長文を真面目に書いた経験など無いに等しかったのだ。
いや,読書感想文や学校の宿題などで書く機会はあったはずなのだが,どれも真摯に取り組んでこなかった。もしかしたら私の本能が自己肯定感を揺るがす強敵との交戦を無意識に避けていたのかもしれない。否。それっぽく言ってみたがただの不真面目なガキだったのだろう。

長文の基準は人によるだろうが,私の場合は昔も,そして今も明確な基準がある。

「「「Twitterより長いかどうか」」」

異論は認める。高校2年生でスマホを持ち始めた頃にTwitterという世界を知り,そこから今に至るまで誰も得しないツイートを量産し続けている。1日100ツイートを超えるなんて日も存在した。恐ろしいな。

思えば,自分の書いた言葉が好きなどという性質もTwitterを始めてから如実にエスカレートした気がする。
伸び伸びと,呼吸をするようにツイートしていた。ただの日記のこともあれば,心の内を吐き出すこともあり,少し面白いかなと思うボケを発信したりと充実したTwitterライフを送ってきた。

制限字数140文字のTwitterに住んでいる私にとって,それよりも長い文章を生成するのは至難の業であり,現在大学2年生だが長文を書くのは未だに困難を強いられる。
かと言って,レポート課題が出された時に「アタシ140字までしか頑張れません♡」などと舐めた姿勢を貫くわけにもいかない。普通に単位は欲しいので何とか頑張るが,やはりムズイ。

ただし一度書いてしまえば,レポートの一字一字が私の子供のようなものだ。どんな子だろうと全面的に肯定し,愛を注ぐ。満足げに読み返す対象となるわけだ。

とにかく何も書けないまま時間が過ぎ去っていくのが最も辛い。
そんな中で,大袈裟な表現をするならば自分に鞭打ちつつ,自分の殻を破ってみようと考えたのだ。そもそも,新しく知ったことでも,くだらない体験でも,書くことについては下手なりに横好きさせていただいている。

それを140字以内で表現するのも楽しいが,もっと大きな世界に飛び出せるようになったら今まで知らなかった楽しさも経験できるのではないか。そんな気持ちでルンルンしながら初めてのnoteを書いている。


……とまぁ,最後ビミョーに雑ですが,自分の書いたnoteを自分で読み返して勝手に満足する目的で開設してみました!でも皆さんからフォローやファボ,コメントなど頂いたらメチャメチャ嬉しいですっ!!

名前は2秒で考えついたブリック・チョマチョマ,Twitterアカウント(@milky_goodness)も一応新しく作りました。どうぞよろしくお願いします!

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