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修学旅行のメモ8つ【教員】

修学旅行に行ってきました。

自分は、修学旅行担当ではありませんでしたが、1年次から今の学年を担当しているので、0から修学旅行の計画と実施を間近で見てきました。

この記事では、未来のためのメモ書きとして自分が感じたことをリストアップしていこうと思います。

➊土日に実施するべからず

外野球、外サッカー組が今回の修学旅行を欠席しました。高校進学に関わるセレクションの試合が、修学旅行の日程(土日)と被っていたからです。全生徒を修学旅行に連れていきたいので、修学旅行は平日に行うべきでした。一番はじめの日程決めが勝負です。

➋民泊は、かなりイイ。

自分の勤める学校の生徒は、都会育ちです。自然を体験できたり、おいしいご当地料理をたくさん出してくれたり、人の温かみを感じれる民泊はかなり好評でした。

旅行会社との連携、アレルギー対応などの段取りに時間はかかりますが、当日は、教員はゆっくりできました。

虫刺されがひどい生徒がいたので、虫よけスプレー、ムヒなどを持っていく指示が必要でした。

➌新幹線の中では、気を配る

暴風のようにお菓子と写真タイムが始まります。カードゲーム大会も各グループで行われます。暴風の中をやり過ごすコツは、中心部に入ることです。こちらもお菓子を片手にお菓子をもらいまくりました。

しかし、輪の中に入れず過ごしている生徒がいないかチェックする必要があります。移動中誰とも話をできなかった。つらい思いだった。という生徒がいたらかわいそうです。

楽しんでいる生徒はひとまず置いといて、教師が動き回り全員の表情をしっかりと確認することが大切です。

➍ルールは、ゆるい方が良い

この点においては、かなり職員同士の学年打ち合わせで議論しました。どちらが良い、悪いではなく考え方の違いです。

  • 部屋でお菓子を食べてもいいのか?

  • 現地で買ったものを開封してもいいのか?

  • 個人のお金で買ったものを班員に分けてもいいのか?

  • グミはOKだけど、ずっと口にあるハイチュウは禁止

  • 化粧水はOKだけど、寝ぐせ直しやヘアオイルは禁止

  • 1組男子は西の階段を使って、1組女子は東階段、2組男子は東階段を使って・・・

なんでもええやろ・・・。(と思った会議中の僕)

自分は、ルールが ゆるい方が良いと思うタイプです。
おやつやカメラの制限、使う場所の制限、持ち物の制限などを設けるとそれを守らせる必要があります。ルールと掲げた以上、守らせる義務が生じ、教師の言葉も注意が多くなり、言い方が支配的になっていきます。

一部の生徒は守りません。そういうものです。特に女子の美容に関する化粧や髪をきれいにしたいという欲はめちゃくちゃ強いです。きれいでありたいという思いはDNAに刻まれているのかも。

僕が ルールをゆるくした方がイイと主張する一番の理由は、ルールを守らない生徒を見た、まじめな生徒がバカを見ることになるからです。「私は我慢したのに・・・」、「ルール破っているやん・・・」など、真面目な生徒がモヤモヤするのが嫌なのです。

ただし、「スマホは禁止」には賛成します。人と話すときにスマホばかり触るのはマナーとしてよくない。またスマホはその場、そのときに目の前にいる人以外とつながることができる道具です。自分は、生徒に「目の前の人と時間を大切してほしい」と思うため、スマホは認めないという方針はありだと思います。

ただし、民泊において受け入れ先の方が撮影した写真の受け渡しや、連絡先の交換ができないのはスマホ禁止のデメリットでした。そこの代案を考える必要があります。

ある民泊先の方から写真を僕のスマホに送信してもらい、後日僕から生徒に送信するというケースが1件あったので、それを組織的に段取りすれば良いと思います。

繰り返しますが、ルールはゆるい方がイイ。持参金額も「1万円まで」ではなく、「1万円程度」くらい”ゆるい”言い方の方が良い。3万円持ってきててもええやん。修学 ”旅行” なのですから。 

➎常におなかいっぱい問題

ずっと何かを食べていた修学旅行でした、新幹線の移動中のお菓子や、民泊先の食べきれないほどの豪華な食事、班別活動中の甘味、旅館の晩御飯など

おいしいので、セーブして食べるのは難しいですね笑

お腹いっぱいすぎて旅館の晩御飯を残す生徒もいました。

なので、プログラムを考える上で”何も食べない体験的なプログラム”を設けたり、お腹いっぱい具合を軸にプログラムの順番を組み立てるのがいいかもしれません。

➏全体の動きを最小限にする

生徒数約250人の大規模校での修学旅行なので、全体の指示は極力少ない方が良いと感じました。「1組から8組まで揃うまで待ち、全体に指示を出し、また1組から動かす・・・」とかなり時間がかかります。生徒もずっと待ちます。到着したクラスからどんどん次のプログラムに向けて動いた方がいいです。

➐修学旅行1ケ月前からは教師間で入念な打ち合わせが必要

職員同士の共通理解をしっかりすることが大切だと感じました。
班の決め方の基準、座席の決め方の基準など。

職員同士がもっと話をできる時間を意図的に設定することが大切です。それができておらず、班の組み直しや座席の変更などがありました。2度手間です。生徒も「なんで?」と思います。

「あのクラスは●●なのに、自分のクラスは××だ」というのも生徒は不満を持つきっかけになるかも。

❽隊系練習はいらない

背の順男女別2列さえできれば、集団は動きます。今回、新幹線への乗り降りがスムーズである方がよいとのことで、新幹線へ乗るための乗車隊系に並ぶ練習をしました。

しかしホームが狭かったので、乗車隊系になること自体が他のお客さんに迷惑になることが、当日分かったのです。

そもそも背の順でいったん新幹線の中に入ってから席に座り直すのでも良かったのではと思いました。座席の番号を覚えておけば済むからです。

事前指導で隊系練習をする手間も時間も不要になります。隊系練習、持ち物確認などは時代に合っていませんね

❾最後は、学校に戻ってくる必要はない

修学旅行後に、学校に戻って解散式を行うパターンもありますが、今回は、新幹線の駅から”それぞれの生徒の家の近くまで行くバスに分かれて乗車し、おのおの解散”のパターンを選択しました。

疲れているので、家の近くでバスから降りる方が生徒にとって良いと思いました。

以上!

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