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次の就職先を決めずに仕事を退職したあとの話

簡単な前置き

新卒で入社した会社で6年間事務の仕事をしていました。
毎日、「やり甲斐がない」「何のためにやっているんだろう」「時間の拘束で自分が縛られている」と感じていて、去年の6月頃から真剣に「仕事を辞めたい。何のために生きているのか分からない。」という気持ちが強くなって、抱えていたストレスがMaxになったので、今年の3月に退職をしました。

一般的に、”転職活動は在職中にするのが無難である”と多くの方は思うかもしれません。でも、私にとっては時間的・精神的にその余裕が仕事をしながらでは無理だと確信しました。(それもあって6年間続けていました)
親や友人からはすごく心配されたし、「すごいムチャなこと」とも言われて考えてみればそうなのかもしれません。(マイペースで自分の納得感を大事にしたいので、周りの意見は優先事項の第一位ではない。)

今回、3月に退職して無職になっているわけですが、その経験を通して【感じたこと、知ったこと】を書いていきます。特に、「こんな選択肢も取れるんだ」と発見したことについてご参考になれば嬉しいです。

仕事を一旦辞めてみた感想

私は仕事にやり甲斐を感じて働けるのが理想だと思ってて、「自分が本当にやりたい仕事をしたい」と思って、それを見つけるための期間を手に入れたいがために仕事を辞めることにしました。「続けていても何も先に無いな」と続けたからこそ確信したから。
そして、仕事をやめて毎日の予定(仕事)が無くなったわけですが、ここでどう感じるかは、本当にその人の性分や意志力によるものだろうなと思います。私は、「そもそも仕事ってお金のためだけにするものじゃない」という価値観なので、しばらく生活はできる貯金がある状態だったので、金銭的な不安はひとまず大丈夫。「会社という組織に属していない」ことに対する不安も、別にないという感じです。もともと、”組織に属して安心”する性分なら、仕事を辞めていないと思う。私の場合、「組織から離れる不安よりも、今の生活を続けることの不安」のほうが勝ったという感じです。
あと、「仕事を続ける=走り続けなければいけない人生」というのも嫌だった。もし、仕事を(次の就職先を決めずに)辞めたらそれでもうお先真っ暗なら、そんな社会の仕組みのほうがおかしくないか?という気持ちもありました。仕事を辞めたら、「お先真っ暗でレールから外れる」のか、これから書いていきたいと思います。

仕事を辞めたあとに取れる選択肢は、ある。

「仕事を辞めても何とかなる」と簡単に言うつもりはありませんが、私が仕事を辞めて、「こういう選択肢もあるんだ!」と知れたことを書きます。
(ご存じの方もいるかもしれませんが、ずっと目の前の仕事だけを見てきた私は、仕事辞めてから知りました。)

①職業訓練制度

ハローワークの窓口で相談することができますが、「職業訓練」という就職支援制度があります。受講料は原則無料で、更に受講期間中は金銭的な支援を受けられるという制度です。
この「金銭的な支援」とは、条件により異なるのですが、簡単に説明すると・・・
「職業訓練」には2種類あり、「公共職業訓練(離職者訓練)」と「求職者支援訓練」とがあります。
前者は、「訓練期間中も、失業保険を継続して(延長して)受給できる。プラス、受講手当(1日500円×最大40日分)」を受給しながら通えます。
後者は、「7つの要件があり、すべてを満たす場合、職業訓練受講手当として月額10万円が支給される」ものです。

このどちらに該当するかは、簡単に言うと「雇用保険の受給資格があるか・ないか」によって異なります。詳しくは、リンクを添付します。↓
職業訓練とは? 受講費無料、給付金をもらいながら資格取得を目指そう | なるほど!ジョブメドレー (job-medley.com)

これを知った時、私は「給付金を受給しながら職業訓練を受けることができる制度があるなんてめっちゃいいじゃないか✨😮」と思いました。
私の場合は、「雇用保険の受給資格がある」ので、現在支給されている失業保険を、訓練期間中(受講のコースによるが、3ヶ月~2年)の間、支給されてスキルアップの勉強もできる!と。
求職者には求職者のための、支援制度があるということを、知っているか知らないかというだけで、この先の選択肢も変わってくるなと非常に思いました。
(ちなみに私がこの制度についてきちんと知ったのが、失業保険の残日数が残り少なくなった状態でだったのですが、そうなってしまうと、前者の「公共職業訓練」の対象者の条件に当てはまらなくなり、(訓練校の入校日と失業保険の残日数が関係してくるため。)結果として個人的には公共職業訓練の制度を活用することはできなかったです🤷🏼‍♀️すごく残念でした。「知っているか知らないか」だけで選択肢が変わったな、と。
だから、「新たな仕事にチャレンジしてみたい」という方や、「スキル習得しながら今後の方向性を考えていきたい」「次の仕事がなかなか決まらない…」という方には、活用するのも一つの選択肢となるものかなと思います。)

②転職無料カウンセリング

転職活動について相談できる人が身近にいない場合は、やはり転職サイトを活用するのが良いのかなと思っていたけど、金額が高額なものが多いしどんなものかよく分からなかったので、そこに頼らず来ていますが、実は、「無料でオンラインカウンセリングできる」って知りました。
スマホで「転職相談」「転職カウンセリング」などと検索してみて、無料でカウンセリングのみできるものもあります🌿💡
私は3回ほど、異なる会社(人材会社?)の「無料カウンセリング」を受けてみました。(ZOOMで1対1で面談を行ってもらいました。)
その会社のLINE登録をお願いされた場合もありましたが、いずれも無理な勧誘というか登録必須!の様なこともなく、一回のカウンセリングのみ体験させて頂くことができて良かったです。
オンラインで人と対面して自分のキャリアについて相談したり、転職活動する中での悩みや疑問を話すこともできて、少し気分もスッキリしたし、良いアドバイスを頂くこともできました。

③「転職先を決めずに退職」と「離職期間中の過ごし方」の面接での答え方

「仕事を辞めてから一旦考えよう」と思い退職しましたが、私は心のどこかで「次を決めてないのに辞める無茶感」と、「退職してからの離職期間が数ヶ月たっている」ということに対して、後ろめたさがやはりあり、面接でどのようにその辺の事について答えれば良いのか、答えられるのか…という悩みがありました。
しかも、前職は事務職で「違う仕事がしたい」と願望を持っていましたが結局のところ、また事務職を受けることにしました。この場合、面接で聞かれた時に「キャリアアップをしたいと思い、転職を考えました」とか、「違う職種に挑戦したいと思いました」と言えないから、どうしようかなと。
一人で考えても絶対思い浮かばないと思ったので、先ほど述べた、無料カウンセリングの際に、相談員の方にそれを相談してみました。

そこでアドバイスをもらって活かせるなと思いました🤔💭✨
具体的には、
「仕事を辞めてから転職活動を行う」ことを選んだことに後ろめたさを感じていたけど、相談すると「そういう方も多いですよ。大事なのは、ご自身の理由をきちんと答えられれば問題ないと思いますし、そういうのは”言い方”も大事ですからね💡」「もし面接などで指摘された場合には、『一度、自分は本当に何をやりたいのかを見つめ直して、自分と向き合う期間を設けるために退職をしました。』と答えるのはどうでしょうか?」とアドバイスをもらえて、確かにそうなので、参考にさせてもらうことにしました。
また、実際の面接を受けた際に上記の内容を自分なりの言葉で面接官に伝えたところ、理解を示してくれたり6年間続けたことに対して褒める言葉をもらえた場所もありました。だから、隠さず自分から言ってしまうことも良いかもしれないです。その会社、その面接官との「相性」の問題でもあると思います。

「退職後、離職期間が空いているのもあまり印象は良くないですよね?」と聞いてみたら、「いえ、それも一概には言えることではなく、面接官の受け止め方により違うところですね。」と言われ、アドバイスとしては、「ご自身なりの内容を述べられれば良いと思います。例えば、自分のやりたいことを探すために読書励んでいました。(ひと月●●冊など)とか、新たな資格取得に励んでいました、とか。」と言われて、”なるほど。自分なりのストーリーを話せれば良いかもしれない😮”と目からウロコが落ちる感じがしました。
確かに、通り一遍の答え方をなぞって言うだけの人より、自分はこうだとちゃんと言えることって大事だなぁと気付かされた。それがきちんと話せれば、面接官といえども人間なので、一人の人として見てもらえるのではないかと。

あと、「同じ職種に応募して面接で志望動機を答える場合」については、
『一度自分が何をやりたいかを考えてみる中で、やはり自分にはこの職種が向いていると思い、これまでの経験も活かして更にスキルアップを目指したい』というようなモデル回答を頂きました。
自分だけで考えていても浮かばなかった回答例をアドバイスしてもらえましたが、それは決して的外れなことではないので、カウンセリングでアドバイスをもらえたことは本当に良かったです。
相談できる場を活用することで得られたことをご紹介しました。

最後に

ここまで読んで頂いた方がもしいらっしゃいましたら、お付き合い頂きありがとうございました☘️
私にとって初めての転職活動の中での「感じたこと、知ったこと」を書きました。仕事を辞める前の自分に知っておいてもらったら、気持ちや手の打ちようが変わっていたかもしれない情報を挙げてみました。
もし誰かのヒントやご参考になれば、幸いです。




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