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「あと少しだけ」が永遠になる

「あと少しだけ」

これは、頑張りたいときの口癖だ。

ちょっとぶっとんだことを言えば、「自分は大して長くは生きないだろう」と昔から思っていた。

厨二っぽいけど、細く長く煙のように生きる人生よりも、花火のように一瞬光って散るような人生を送ることを望んでいた。

でも、人生はそうはうまくはいかない。

失敗。裏切り。挫折。絶望。

そんな場面に出くわすたび、「あと少しだけ」と思った。

あと少しだけ、がんばったら辞めてしまおう。あと少しだけ、やりきったらおわりにしよう。

結果的に、わたしはまだ生きている。

「あと少し」がおわらないのだ。

もしこれが、「あと1年がんばろう」だとしたら、全然やる気が起きない気がする。

そんな先のことなんてわからないし、ものすごく果てしない気がしてくる。

でも、あと少しだけだったら、何とか自分を奮い立たせ、重い腰を上げて頑張れるし、結果も早く出せる。

ずっと頑張る必要なんてない。

未来のことを考えるとクラクラしてくる。

でも、あと少しだけ、の気持ちで取り組んでみたら、結局面白くなっちゃって最後まで完走しているものだ。

そんな魔法の呪文、「あと少しだけ」を、使いながらの生き様は、刹那的で、必死で、案外悪くないかもしれない。

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