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ライブは不要不急なんかじゃない。田村ゆかりライブツアー2021を終えて

※ヲタク全開です。許してください

本日、田村ゆかりさんのライブツアー25公演の千秋楽に行ってきました。

正直、「行くなって言われるんだろうな」という思いもあって、特に誰にも言わないままひっそりと普段着での参加。

でも到着した瞬間、「どうして法被を着てこなかったんだろう!」と大後悔。

なんと、座席がセンター34列目だったのです。

田村ゆかりさんのライブではTシャツで参加する人とピンク法被で参加する人がいるのですが、やはりピンクの法被とはちまきは忠誠の証でもあります。

叶うことなら彼女の目に映る客席は一面のピンクであってほしい。まさか白いTシャツを彼女に晒すことになるなんて。完全にしくじった!!!と思いました。

今回のツアーは延期に延期を重ねた待望のツアー。実は7月にも参戦していたのですが、5Fバルコニーというなんとも恵まれない席で、モニターもなかったので豆粒のようなゆかりんを見ながらそれでもいつもどおり感動の涙を流しました。

そして今日もいつもどおり涙涙…特にセンターステージにゆかりんがやってきたとき、本当に久しぶりに肉眼で笑顔が見えて死ぬかと思いました。あまりに近すぎてマイクを通す前の歌声が一瞬聴こえるほど。

あの瞬間、世界はわたしとゆかりんだけになった…気がしました。

生きていてよかった!!!


この絶景を脳裏に焼き付けねばと瞬きすら控えて見つめていました。ああお仕事頑張って良かったな。


そんな涙涙のライブを終えたとき、彼女は「もう今回みたいな長いツアーはできないかもしれない」とこぼしました。

大人の事情…乙女の事情…いろいろあるとは思うけど、5/21から始まり、現在にかけて25公演。しかもコロナ禍で行うというのは相当なプレッシャーだったと思います。

そして次の一言でわたしの涙腺は崩壊しました。

「ちょっと後ろめたい気持ちもあったんだよね」

…そうだよね。

ライブは、エンタメは真っ先に不要不急だと言われます。

だからこそわたしも親には言えませんでした。所詮「遊び」だと思われて止められてしまうのが怖くて。

でもライブの中心にいるアーティストのほうがもっともっと不安です。ひと席ずつ開けて、順番に退場して、検温とアルコール消毒をして。それでもひとりでも感染者が出てしまったら、ツアーはきっと中止になってしまう。

そんな状況のなかで何度もリハーサルを重ねながら25公演を駆け抜けてきた。

アンコールを待っているあいだ、ツアーの最中に撮られたであろう写真がスライドショーで流れてきました。

笑顔。笑顔。笑顔。ぜんぶ笑顔。

ゆかりんはすごく繊細さんだと思うのです。

いつもファンやまわりを楽しませることばかり考えているし、バンドメンバーのこともよく見ているし、歌詞に共感して歌いながら涙を流します。

きっと誰よりも「本当にツアーをやっていいのだろうか」と悩んでいたと思うのです。

話は変わるのですが、うちの母はコロナ禍になってから、度重なる辛いニュースに胸を痛めて一時期耳が聴こえなくなってしまいました。

繊細な人は、刺激に敏感です。

そんな人がコロナ禍でツアーをやると決めて、そして笑顔でやりきった。

それまで観客が声が出せないツアーで「クラップも楽しいね」と笑っていたゆかりんですが、やっぱり誰よりも後ろめたい思いを抱えながらステージに立っていたと考えると涙が溢れて止まりませんでした。

「いろんなことがあって、イライラして人にやさしくなれないときもあるけど、この瞬間だけは生きていて良かったと思える」

「みんなもライブでゆかりんに会うことで生きていて良かったなと思えていたらいいな」

ライブというのは一般的には優先度が低いもの。でも、少なくともわたしにとっては生きがいです。

この人の歌声を聴くために、愛らしい笑顔を見るために、同じ空間を共有するために、毎日の仕事を頑張ったり、理不尽なことを乗り越えたり、必死に生きていると思ってます。

コロナ禍で耳が聴こえなくなってしまった母が、ニュースを観るのをやめて、韓国ドラマを観るようになってから、見違えるように元気になっていったように、人生にはエンタメが必要です。

「叶うなら、同じセトリで、みんなの声が聞きたい」

次のライブの予定は決まっていません。「あとちょっとだけやらせてね」という言葉を聞くたびに、どうか次がありますようにと願うばかりです。

来るその日に向けて、がんばって生きたいと思います。

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