「書けない」ときは日常との対比をつくってみる
旅行に出かけると無性に本が読みたくなるのはなぜだろう。
くねくねとしたヘアピンカーブを曲がりながら、振り落とされまいとハードカバーの本を必死に掴んで覗き込む。
小説は再生するのになんの装置もいらない。もちろんバッテリーが切れることもない。ただページを捲る動作さえできれば永遠に時間を潰すことができる。とてもお手軽なエンタメだ。
読もう読もうと思いながらも本棚の上で埃をかぶっていた本を4冊鞄に詰めて横浜ナンバーの車に乗り込んで群馬までやって来た。
車の中で心置きなく本を読