間違うことは、間違いじゃない。
息子が不登校になってから、いや、その気配が見え始めた頃から、学校の先生はもちろん、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)、市の教育相談窓口、保健センターなど各所へ相談を欠かしませんでした。
不登校に関連する書籍もいくつも読みました。
そうしてわかったことは、
「子どもは今、いろんなことに疲れ果ててエネルギーを失っている。
不登校は、そのエネルギーを回復するための時間」
であるということ。
回復するまでの期間や、不登校の間でも行動できる範囲などに個人差はあるものの、子どもたちは不思議なほど似たようなプロセスをたどり不登校に至るのだそうです。
たしかにその通りだなぁと思いました。
そして、そのプロセスが似ているからこそ、親がとるべき行動もそれに則したものであるべきなのでしょう。
回復を焦らずに待つ。
それが、いつまでなのかはわかりません。
明日かもしれないし、何か月、何年もかかるのかもしれません。
近道はないのだと思います。
出口のない迷路にまよいこんだような毎日です。
でも、遠くても先が見えなくても、息子の前ではいたって平静平穏でいようと心がけています。(それが、うわべだけであっても)
どんなことばをかければ喜ぶのか、どんな話なら楽しんでくれるのか、なにを言ったら落ち込んだり傷ついたりするのか。
息子と接するとき、常に考えます。
慎重に考えて選び抜いた言葉が、思いがけず傷つけてしまうこともあります。
楽しんでくれるだろうと思って連れて行った場所が、必要以上に疲れさせてしまうこともあります。そこへ本人が行きたがっていたとしても。
すこしの思い違いや、イメージのずれが、息子にとっては大きなダメージとなるようなのです。
そんなとき、私は(ああ、また失敗したなあ。傷つけてしまった。間違いだったかなあ)と思ってしまいます。
でも、そうやって間違いながら、手探りで暮らしていくしかないのでしょう。
SSWの方と面会したときに言われたことが救いになりました。
「お子さんのことを考えてやったことは、決して間違いなんかじゃない」
私はぜんぜん完璧な親ではありません。
これからも失敗したり傷つけたり、間違うことはたくさんあるでしょう。
でも、子どもに元気になってほしい。
その思いから出た行動は間違いではない。
いまは、それを信じて毎日を過ごしています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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