苺田みるく先生

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ミナミゾウアザラシ

人形やぬいぐるみと棲むというのはかつての人々が大概やってきたが、近ごろは殊にそれをしているという主張が(自分の選択によって)目に入っていやけがさしていて、ただ好むとも好まざるとも自分もまたその状況にあり、頂き物のミナミゾウアザラシの無垢な眼と棲んでいる。 かれはいつも気がつくとこちらを見ている。 壁や天井を見ている時もあれば、寝具に埋まっていることもあるが、必ずひとつの視線がある。 かれ以外にもうちには大事なぬいぐるみが沢山あり、それらひとつひとつが視線を持っているが、な

    • 日に

      太ったね、くらい指摘されたくないこととして、日に焼けたね、がある。 日に焼けまいとする努力を怠ったことを指摘されたくないばかりか、分かっていながら怠った、もうしてしまったから今から何をしても自分の行いのせいで醜くなるばかりだ、ということを認めがたいのだった。 どうしてこんなに日焼け止めで手が汚れるのがいやなんだろう。 日に焼けたことを指摘されたくないものの、日に焼けたという事実について、第三者から指摘を受けることにより認識したいので、日に焼けたという指摘は受けたい。 鼻毛

      • ふようどに

        腐葉土にiPhone埋めて水をやれ

        • テレビっ子

          2004〜2018年頃のテレビをほとんど見ていない。 2004〜2006年頃は見る時間がなく、2007〜2015年頃はテレビを持っておらず、2016〜2018年頃は持っていたがアンテナを繋いでいなくて、ただ映画などを観る時のモニターとして使っていた。 絵を描くために進学し家族のもとを離れたので、テレビは絵を描くじゃまになると思って持たなかった。 その後それをあわれに思った人が中古のテレビをくれたが、テレビを見るという習慣が消えうせていて、新たにスイッチを入れることが習慣には