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こわれていても、いびつでも、

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人間です。精神疾患に関するテキスト。
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#cakesコンテスト

おれは "メンヘラ" なのか…? 考えた事も無かった。 メンヘラの定義がよく分からん… メンヘラに対して 肯定的な意見も、否定的な意見も、よく見る。 仮にメンヘラだとして、ディスられたとしても、 「仕方ないわ…」って思うだけだな… そもそもメ 何回言うんだよ

はじめてのタバコ in the 小学校

note を始めてから、昔の事をよく思い出す。 楽しい事も、嫌な事も。 特に思い出そうと頑張ってるわけでもなく、 ふとした瞬間にポンポン蘇ってくる… - はじめてのタバコにまつわる、小さな思い出の塊。- 初めて口にしたのは、小学校6年生の時だ。 最初はクラスの誰かが、父親のタバコを1~2本拝借して、 学校に持ってきたのだった。 それを持って屋上へ行き、 貯水タンクの影にウンコ座りをして、 みんなで回す。 要するに、カッコつけたい、背伸びしたい、だけであ

~”note 風” エッセイ~ 「財布の夢で感じたこと」

これは実験的エッセイです。 今日見た夢の話を ”note 風” に書いた場合、 はたして読み手、そして書き手である僕が楽しいのか? を検証してみようという内容です。 (そして僕は恐らく ”note 風” を勘違いしています) まず、後に書く「財布を拾った夢」を見て感じた事が2点あり、 その要点をまとめておきます。 1、落ちていた財布を拾った時、自分の中に眠っていた過去の盗癖が蘇りそうだったが、盗らずに済んでホッとした。 2、財布を拾ってもらったお礼を言わずに去

出ていかないで

出ていかないで 置いてかないで お母さん! お母さん! ケンカはやめて! 怒鳴らないで。 怖い顔しないで 2人とも。 ねーちゃんも泣いてる 隣で泣いてる 二人して頑張ってるじゃないか しがみついて しがみつく事しか出来ない 「明日はお父さんに幼稚園に連れてってもらいなさい  お母さんは出ていくから」 そんな事言われても、お父さん怖い顔してるよ あんな顔見た事ないよ 怖いよ 鼻水もお母さんの緑のコートにしがみついて しゃっくりが出る 何を

ずーっと持ってしまう。

以前、主治医が言ってた。 依存症の人間にペンを渡し、 「いいよと言うまで、そのペンを水平に保ったまま、持ってて下さい」 と言うと、 ”いつまでも持ってる” 、と。 それが ”驚きだった” 、と。 「普通は、違うんですか?!」 おれも驚いた。 だって、病院で医者に掛かっていて、 その医者がやれと言うんだから、 たとえ何の意味が有るのか解らない事でも、 とにかくやるでしょ、何も言わず。 腕がぷるぷるし始めても、 ”頑張らなきゃ” って、頑張るでしょ。 …

健康な人が過激な事言ったり、 荒っぽい言葉遣いしたりすると、 その人の味として認識される。 一部アンチは出るだろうが、特に問題は無い。 薬物依存症や、精神障害者手帳有です、っていう人間が同じ事やると 「やっぱりこれだからヤク中は…キ○ガイは…」 ってなる。 そこをどうにかしたい

いやだと言ったのに

ぼくはいやだと言ったのに 何度も言ったのに わかったと言うまで絶対お母さんはしつこく言ってくる 終わらない それがわかるまでいやだと言い続けた わかった わかったから 仕方なく何も言わず従った そうしないと愛してもらえない 機嫌をとる必要がある そうしないと育てて貰えない そういう事はとっくに何年も経験し続けてわかっていたから だからぼくは女の子の服を着て ぼくという人間を殺されて ぼくが殺して お母さんに殺されて それでも生き延びるために!

敗北

幼少期に壊れたこの精神を抱えて生きていく為に、 死なない為に、 いつしか薬物に出会い、支えられる事で生き延びたおれたちは、 その支えを自ら断ち、当然のように生きていくのが難しくなった。 ●精神科デイケアで廃人生活を送り続けるか ●ホームレスになるか ●薬物の再使用で逮捕されるか、過剰摂取で死亡するか ●安息を求めて自殺するか 多くがこのあたりに収束していくのを知っても、 強引に、何とか野で生きる道を模索する事を選んだおれは、 今、負けている。 慢性的な鬱

誰もいない夜空に叫べ俺

黒い涙がまた流れて胸が苦しい 偏見と差別に擦り切れて久しい 時には世間のご期待通りヤク中を演じる擦り寄ってゆく そうでもしなけりゃ生きる場所などない事は解ってしまった 速く早く来い! 全く見えない結末と苦痛からの解放! 生まれ変わったら海になりたいとカッコつけたセリフは 時を経て本物になりつつある今 2018/05/16