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1.泣きながらモノを捨てる。

小学1年生の終わりに、アパートから建売り一戸建てにお引越ししてきた我が家。

そして、念願の一人部屋を与えられた私。


自分だけのクローゼットの上部にはくるくる回るレールが付いており、ハンガーにかけた服を手元に寄せて取りやすくできる機能が付いていた。

「ここに何をかけようか?」

ワクワクしたのも束の間、くるくる回るハンガー掛けの下には…


思い出品、扇風機などの季節家電が敷き詰められた。


そんなこんなで

「何をかけようか?」というワクワクが

一気にしぼんでしまった。

そして
気がついた頃には


私もいつしかクローゼットを物置スペースのように扱うようになっていた。


当時、少女漫画雑誌『りぼん』を愛読していた私。

読み終わった雑誌や要らない付録
書道セット
習字教室で書いた作品
イトコからのお下がりの服
などなど…

手当たり次第にクローゼットへ放り込んでいた。


そんな時、事件は起きた。 

忘れもしない。


それは、小学2年生の年末、大掃除の日。

クローゼットに入り切らなくなったモノたち。

それらが床の大半を占め、すっきりお正月が迎えられない状況になっていた。


見かねた父が、目を三角にして怒鳴った。

「なんでこんなに汚いんだ!」

そう言いながら、クローゼットのガラクタ達を問答無用でごみ袋へ放り込んでいく父。

それを見て…

泣きながらモノを袋に詰めていくしかなかった私。


怖くて苦い、記憶。


今も鮮明に脳裏に浮かぶ。


思えばこの時から、片付けられないヒストリーが始まったように思う。


つづく。

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