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散文・詩

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不安定な精神状態の時や、心が強く揺れ動いた時に書いた言葉のかけらを集めたマガジンです。
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2024年4月の記事一覧

どろり、

街中で君と眼が合って、ごろりと揺れた視界に映ったのは、君じゃなくてあの日飲んだ清涼飲料水のラベルだった。

すれ違い続ける世界、裏切られ続ける世界、眠らない世界、本当が何かがわからなくなったまま、騙し騙し日常を続けられていることに半分安堵し、もう半分で強く反発している。

醜いものに対する醜い攻撃、愚愛に対する羨望も、全部ひっくるめて人間の醜悪と呼んで、ミルクにでも溶かして飲み干そう。そうすれば少

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 家の外の音が、エアコンの音が、心臓の鼓動さえも遠のいていく。その代わり耳に響くのは、Xが名前を呼ぶ声である。Xは透明な腕で僕を抱きしめ、「ここにいたのか」と笑顔を見せた。その瞬間に僕は安堵し、Xの名前を口にしようと息を吸ったところから記憶がない。

 ふと見渡すと、そこには誰の姿もなく、ただ抱きしめられていた感覚だけ残っていた。誰だっけ、あの時僕と一緒にこの静かな夜を過ごしてくれるはずだった人間

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