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【ノベコレ】readme.txtを書こう

ゲームが完成したぞ!早速ノベルゲームコレクションに登録しよう!!

……ちょっと待ってください。そのゲーム、「readme.txt」はきちんと書いていますか?

茶番

前回はPNGの最適化について書きました。

【ティラノスクリプト】PNGの最適化

そちらを見てくださった方の呟きがこちら。

ねこのさんのツイートは為になるなぁ!

リンク張っておくので気になった方はフォローしてね☆

…ということで、今回は以前に呟いたreadmeに関してです。

readmeの重要性

readmeを入れることで、作者の権利が主張できます。

逆に入れなければ主張できないの?日本だと著作権は、制作者が著作物を作った時点で発生するんじゃないの?って博識な読者のみなさまは思うかもしれません。

でも、その著作物が何か、著作権者は誰が保有しているか?

大事なのはここです。これを明確にするためにreadmeを入れる必要があるんです。

ノベコレユーザーにありがちなこと

ほかの方の作品をプレイしていると、ティラノスクリプトのreadmeをそのまま同封されている方が多いです。

それにより何が懸念されるかというと…

ちなみにティラノスクリプトのテキストの一部抜粋がこちら。

キャプチャ

こちらを悪意を持ったユーザーが悪用すると、あなたの作品が勝手に商用利用で売り飛ばされたり、勝手にソース改変されたり(パッケージ化でデータが暗号化されていても、知識がある人ならV4、V5問わず復号化が可能です)と、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

ふりーむ!ではreadmeの同梱が必須

ちなみにフリーゲーム配信サイトの老舗、ふりーむ!では作品公開するにあたってreadmeの同梱が必須です。これがないと審査ではじかれちゃいます。

また、上記のページにはこんなことが記載されています。

キャプチャ

ふりーむ!といえば、個人サイトだった時代の2000年から数えると実に20年以上という老舗中の老舗サイトです。そのサイトが「主張しろ」って言っているので私が前述した内容よりも100億倍説得力がありますよね。

法的効力はあるの?

ここまで書いておいてなんですが、実際の法的効力については諸説あります。ちょっとここではまとめきれないので興味がある方は各々調べてみてください。

ただ一つ言えることは、書いていないより書いてあった方が余計なトラブルを引き起こさなくて済みます。言わば保険のようなものですね。

とは言え、これは非常に大事なことです。

仮に悪意を持ったユーザーがreadmeの穴をついて、自分が精魂込めて制作したゲームを勝手に販売したとしましょう。

「そんなの訴えればいいじゃん」

はい、よく聞くフレーズですが、フリーゲームとして世に出したものを訴えたところで膨大な時間と労力と精神を消費するだけに終わる事でしょう。(お金に関してはやりようにもよると思いますが、消費したものに見合うものにはならないでしょう)

悪いことは言いません。readmeをきちんと書いて権利を主張しておきましょう。

readmeに記載すべき項目

・ゲームタイトル
どの作品かを明確にするために必要です。

・作者、または著作
ゲームタイトルに対して誰が著作権を有しているかを明確にするために必要です。

・配布条件
著作権者に無許可の再配布は禁止という旨を明記しましょう。

・免責事項
このゲームを遊んでどうなっても知らねーよってことを明記しましょう。

・謝辞/クレジットなど
使用した素材、プラグインによってはクレジット記載をライセンス使用の条件にしていることが多いです。確認して記載しましょう。

以下はあった方がユーザーに優しい項目です。

・アンインストール方法
・ゲームの起動方法
・ゲームの操作方法
・連絡/問い合わせ先
・実況配信の可否/条件
・更新履歴

えっ?テンプレートはないのかって?

多分適当にググれば出てくるかなとは思いますが、実際の作品のreadmeを参考にしてみるのはどうでしょうか?

例えば下記の作品がおすすめですよ!

最後に

ノベルゲームコレクションでの公開が人生初めてのフリーゲーム公開という方も少なくないように思えます。

ネット上に作品を公開するということは、全世界に向けて情報を発信することです。いつ、どんなトラブルに見舞われるかわかりません。

作品そのものの評価と全く関係のないところからトラブルが発生し、制作を続ける気力がなくなった…そんなことが起きないように、しっかりとreadmeを書くことをお勧めします。

ゲームを楽しんで貰えたり、記事やプラグインがお役に立てましたらサポート(投げ銭)を頂けると幸いです!