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幼児教育に欠かせない三育


「三育」ってなに?

文部科学省でも提唱されている教育の根幹
① 知育
② 徳育
③ 体育
この3つから成り立っています。

バランスのとれた三育教育

1860年にHerbert Spencer(英国の学者)により
出版された教育論には「Education;Intellectual,Moral,and Physical」
第1章:教育内容論
第2章:Intellectual Education(頭の教育)
第3章:Moral Education(心の教育)
第4章:Physical Education(身体の教育)
が記されています。

Spencerの教育論が元となり
日本では明治時代に文科省を設立し
現在の三育(知育・徳育・体育)の基礎を築きました。
福沢諭吉の「学問のすゝめ」でも
三育が教育の基礎として説明されています。

この知育・徳育・体育をバランス良く行うことが
子どもの成長にとって重要です。

① 知育

知育の目的は、子どもの知能を高めることです。
知能とは、思考力・発想力・連想力・創造力等
自分の頭で考える能力を意味しています。

② 徳育

徳育の目的は、人間としての心情や道徳的な意識を養うためです。
知識の習得より実践的な性格形成に重点を置いています。

③ 体育

体育の目的は、生涯にわたって運動やスポーツに親しむために必要な素養と健康、また安全に生活するために必要な身体能力、知識などを身に付けることです。

④ 食育

近年では、三育に加えて、食育も注目されています。
食育の目的は、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることです。
農林水産省では、食育とは「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるもの」と定義されています。

子どもの自主性

幼児期は「生きる力」の土台を育む大切な時期です。
「教育」というと、それを受ける子どもに焦点があたりがちですが、まずは「子どもを取り巻く環境」を整えて、見守る姿勢が大切だと考えます。

幼児教育について学べば学ぶほど、子どもの教育というより、親の教育なんだなと感じます。

小さな子どもと関わるとよく分かると思いますが、乳児や幼児は時間をかけて物事に取り組みます。
大人は結末を予想できるからつい先回りして、
"〇〇はダメ""こっちの方がいいんじゃない?"などと声を掛けて、誘導しがちです。
ただ、あくまでも大人はサポーターであり、先回りして失敗を回避したり、必要以上の手助けをすることは、子どもの「成長の機会」や「自主性」を奪ってしまう可能性があります。

「見守る」とは、ただ見ているだけでなく、
一人ひとりの子どもの発達過程をしっかりと「見て」、しっかりと「守る」、そして発達に応じた適切な「援助をする」ことだと思います。

幼児教育って奥深いな...と改めて感じました。

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