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海上自衛隊の機雷まとめ

海上自衛隊の保有する機雷について判明している情報をまとめています。

66式機雷(K-15)

66式機雷(K-15)は水中線(アンテナ)式の係維触発機雷です。係維機雷は海底に沈む重しである係維器と浮力を持つ機雷缶をワイヤーなどで繋ぐことにより任意の水深で機雷缶が浮遊するタイプの機雷です。

触発機雷は艦船が当たると爆発するタイプの機雷のことで、66式機雷では水中線と呼ばれる機雷缶の上に張った線などに潜水艦などが触れることによって爆発します。このため、約40mの範囲をカバーすることができます。また、機雷缶自体にも触れると折れる触角が取り付けられており、触角内の砂糖が海水に溶けることで機雷を起爆する仕組みになっています。

66式機雷はアメリカ海軍のMk6機雷の図面を基に国産化されました。Mk6機雷は第一次世界大戦時に北海機雷堰などで活用された機雷です。1950年代には機雷缶部分を改良した派生型のK-15Bも開発・生産されました。

Mk57機雷

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