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フィリピン陸軍の装甲車両の現状(2020年版)

フィリピン陸軍の装備する車両について解説します。特記がない限り2020年に判明している情報に基づいて記述します。

FV101 スコーピオン軽戦車

イギリス製の軽戦車で76mm砲を装備しています。フィリピン陸軍は主力戦車(MBT)を保有していないので、同陸軍において最大の直射火力を持った車両となります。7両が現役の他、退役した14両のスコーピオン軽戦車からL23A1 76mm砲が取り外されて、後述するM113A2+装甲兵員輸送車(APC)に移植されて火力支援車として用いられています。

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FV101 スコーピオン軽戦車(画像はアイルランド軍の車両、Wikipediaより)

AIFV 歩兵戦闘車/装甲兵員輸送車

アメリカ製の歩兵戦闘車(IFV)で、M113 APCをベースとして開発されました。エリコン KBA-B02 25mm機関砲を装備したAIFV-25 38両とブローニング M2 12.7mm重機関銃を装備したPIFV-12.7 13両が現役です。また、派生型としてトルコ製のACV-15 AAPC 6両も配備しています。この車両はACV-300とも呼称され、PIFV-12.7と同様にブローニング M2 12.7mm重機関銃を装備しています。

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AIFV-25 歩兵戦闘車(Wikipediaより)

M113 装甲兵員輸送車/歩兵戦闘車/火力支援車

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