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【奨学金解説】€6,000 / ラトビア政府奨学金

合格率34%というラトビア政府奨学金。ヘルスケアを専攻する学生に人気。留学先の国にこだわりはないけど、ヘルスケアを勉強したいという方は、検討して見ると良いかもしれない。エッセイも標準的で、面接がないので負担軽め。逆に、エッセイ勝負になる。下記で、詳しく解説。


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公式サイト

応募資格

  • 日本国籍であること(日本を含めた応募可能な国籍は下記の図を参照)

申請書類

  • Copy of a letter by the HEI

  • Curriculum Vitae (CV)

    • 履歴書。Europassのフォームを利用。

  • Letter of Motivation

    • Includes activities outside studies related to the study field in Latvia or in the home country

  • Proof of education

    • Diploma and supplements or transcript of records of the last 2 semesters.

  • TWO Letters of Recommendation 

  • Study Plan

  • Copy of language certificate

  • Copy of ID or Passport

エッセイ課題

応募の動機と研究計画(Study Plan)を提出。

  • Letter of Motivation:Includes activities outside studies related to the study field in Latvia or in the home country

  • Study Plan:Courses you plan to take 

Study Planは、下記のフォーマットの1枚紙に受講予定のコースとクレジット、さらに留学中に実施予定の活動や研究について、自由記入で記載。

https://www.viaa.gov.lv/en/studies

締切

  • 2024年4月1日

支給金額

  • 支給金額は、下記の通り。

(1) 学士及び修士課程:月額500ユーロ
(2) PhD課程:月額670ユーロ
(3) 研究生:日額30ユーロ及び宿泊のための月額300ユーロ
(4) サマースクール参加者:一人あたり最大711ユーロ

  • 支給期間は、下記の通り。

(1) 学士及び修士課程:最大10か月
(2) PhD課程:最大11か月
(3) 研究生:最大1セメスター(5か月)
(4) ラトビア語、ラトビア文学、ラトビア文化・歴史に関する修士:最大2学年
(5) サマースクール参加者:約2週間

https://www.viaa.gov.lv/en/studies

例えば、修士課程(10ヶ月)に進学予定の場合、合計€6,000が支給される。

募集人数

  • 未公表

ただし、過去の合格者数は各分野で下記の通り。
・Studies 100名〜110名
・Summer School 7名〜9名

なお、例年の合格率はStudiesに関しては、34%(2023/2024実績)。他の年も34〜33%で推移。

https://www.viaa.gov.lv/en/media/19251/download?attachment

合格者の国籍は様々。31カ国から応募があり、24カ国の候補者が合格。最も多いのは、フィンランド、ウクライナ、アゼルバイジャン。日本からも合格者が数名いる模様。

https://www.viaa.gov.lv/en/media/19251/download?attachment

各国からの応募と合格者の数は下記の通り。日本はTop 9に入っていない。

https://www.viaa.gov.lv/en/media/19251/download?attachment

選考プロセス

  • 書類審査のみ

https://engage-eu.s3-ap-southeast-1.amazonaws.com/uploads/documents/Latvian_State_Schaolrahips_web_2022.pdf

奨学金実施団体と奨学金の目的

  • ラトビア政府が実施。目的は明示されていない。

合格者ブログ

英語でも日本語でもかなり情報が少ない。

  • 貴重な日本語での情報。

  • 公式サイトで全世界のラトビア奨学生の声を紹介しているので、参考になる情報があるかも。応募前に一読することをおすすめ。

アドバイス

ラトビアで学ぶ予定であれば、ぜひ応募したい奨学金。合格率は34%と、他の政府系の奨学金と比較するとかなり合格率は高い。しかし、過去のデータを見ると日本からの合格者数は少数。その理由は、応募者が少ないのか、日本人に不利になっているのかは不明だが、書類選考だけで決まってしまうので、鍵となるエッセイをしっかり準備して応募したい。

エッセイは、Letter of MotivationとStudy Planなので、こちらの記事で紹介した自己分析を実施し、そのエッセンスを記せばいいはず。

Letter of Motivationは、一般的には、奨学金への応募理由やバックグランド、将来のキャリアプランを記載し、奨学生としてふさわしいことを伝えるためのエッセイ。

A motivation letter is an essay that demonstrates your interest in an academic programme or scholarship. This document introduces you and details your background and future plans to the selection board.
In other words, the motivation letter will convince the selection committee that you are the right candidate for the programme or scholarship.

https://www.mastersportal.com/articles/415/how-to-write-a-motivation-letter-for-a-scholarship.html

本エッセイでは、特に研究分野に関する課外活動を記載することと明記されているので忘れないようにしたい。もしなければ、今すぐにでもはじめて、実績をつくることが大事。

Study Planにて、受講予定のクラスや授業を記載するので、Motivation Letterの中で述べるキャリアプランや留学の目的が、受講予定のクラスと関連付いていることが望ましい。受講予定のクラスや授業は、大学のWebサイトのシラバスに掲載されていたり、在校生やアドミンに聞いて情報を入手できる。

ラトビアは多くの方になじみがないと思うが、ChatGPTによると、ラトビアの概要は下記の通り。

ラトビアは、バルト三国の一つで、北ヨーロッパの東側に位置しています。面積はおよそ64,589平方キロメートルで、首都はリガです。以下に、ラトビアのいくつかの特徴や要点を挙げます:

・歴史: ラトビアは歴史的には、様々な文化や民族の影響を受けてきました。中世には、ドイツ騎士団、スウェーデン、そしてロシア帝国などの支配下に置かれました。20世紀初頭には独立を宣言し、短期間ながら独立国家として存在しましたが、第二次世界大戦後はソビエト連邦の支配下に入り、1991年に再び独立を回復しました。
・自然: ラトビアには美しい自然が豊富にあります。国土の約半分が森林に覆われており、湖や川、湿地帯も多く見られます。バルト海に面しており、美しい海岸線も魅力の一つです。
・言語と文化: ラトビアの公用語はラトビア語で、バルト語派に属します。ラトビアの文化は、伝統的な歌や舞踏などの要素が含まれており、これらは国内外で愛されています。
・経済: ラトビアの経済は近年急速に成長しました。木材加工業、情報技術産業、農業などが主要な産業です。また、観光業も成長しており、特に首都リガやリガ湾周辺の観光地が人気です。
・政治: ラトビアは民主主義の原則に基づいた議会制共和国です。立法府はシェイマであり、行政府は政府によって担われます。ラトビアは欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)のメンバー国でもあります。

https://chat.openai.com/

とくに、ラトビアは医学・情報技術・ビジネス・言語学および文学が注目されている模様。

医学: ラトビアの医学教育は高い水準を持ち、欧州連合の基準に準拠しています。リガ医科大学などの教育機関は、国際的に認められた医学プログラムを提供しています。
情報技術: ラトビアは情報技術分野で急速に成長しており、多くの機会が存在します。コンピューターサイエンスやソフトウェアエンジニアリングの分野で学ぶことは、将来的に有望なキャリアを築くための良い選択肢です。
ビジネス管理: ラトビアのビジネス環境は活発であり、国際的なビジネスに携わるための機会が豊富です。ビジネス管理や経済学の分野で学ぶことは、ラトビアや国際市場でのキャリアを構築するのに役立ちます。
言語学および文学: ラトビアは豊かな言語と文化の歴史を持ち、ラトビア語やバルト諸語、スラブ諸語などの研究が盛んです。言語学や文学の分野で学ぶことは、文化的な理解を深めるだけでなく、教育や翻訳などの分野でのキャリアを追求するのに役立ちます。

https://chat.openai.com/

実際、本奨学金は専攻に制限はないが、統計情報によると本奨学生の専攻はヘルスケアが多い。

なお、ヘルスケアに興味がある方は、留学先は北米に限られるがSasakawa看護フェロー海外留学奨学金もおすすめ。

また、ラトビアのトップ3と言われる大学がこちら。

  • University of Latvia

  • Riga Technical University

  • Riga Stradins University(特にヘルスサイエンスが有名)

奨学生も、RSU(Riga Stradins University)、LU(University of Latvia)、RTU(Riga Technical University)の方が多い。


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