見出し画像

ジャズ名盤① My Dear Life /渡辺貞夫(1977年)

また世の中がコロナといい紛争といい…
騒がしくなってきましたね。
「優しい気持ちでいたい」…そう願う日々です。

さて、先日の投稿で
私の父親が地元長崎市内でジャズ喫茶「COMBO」を経営していた
記事を掲載しましたが、読んでいただけましたか?

本当に父親はジャズ喫茶のマスターだったんですけど
良い意味でも悪い意味でも頑固一徹な人ではなく、
多種多様なジャズが好きな人でした。
毎週のようにそんな父親がセレクトしたレコードを聴いていました。

私はそれを「凸凹ジャズコレクション」と呼んでおりましたが、
幼少の頃からその凸凹コレクションで洗礼を受けているせいか、
私もいろんなジャズが大好きです。

そんな私目線で…
そして凸凹目線で(笑)
ジャズの名盤をご紹介したいと思います。

その映えある第1回なのですが、
幼少の頃、この作品を父の店で聴かなかった日は
なかったのではないでしょうか? 
父親はあまりにもこの作品を私がリクエストするものだから
レコードをどこかにしまいこんだという逸話が残っているほどです(笑)
それほど思い出深い、そして聞き込んだ作品…

フュージョン隆盛の1977年
日本ジャズ界のレジェンド
サックス奏者の渡辺貞夫さんが残した
大名盤「My Dear Life」をご紹介したいです。

まず...ジャケットが子供心をくすぐりませんか?
探検家のような格好をされた貞夫さんが
ワンコと見つめ合っていて
そしてジャケット裏面では
貞夫さんがそのワンコの尻尾をつかんで笑顔で写っている…

それだけで「買います」(笑)
そんな楽しいジャケットです。
内容も比例して本当に楽しいです。

アフリカ音楽の洗礼を受けていた貞夫さんが
今作ではブラジル音楽とも融合を果たし
いわゆる「ナベサダミュージック」の幕開けが
このアルバムだと思います。

共演陣も大変豪華です。
デイブ・グルーシン(Key)
リー・リトナー(Gt)
チャック・レイニー(Ba)
ハーヴィー・メイソン(Drs)らが参加しておりまして、
音楽ファンなら触手が動いてしまうメンバーです。

数年前に終わってしまった
Tokyo FMでオンエアされていた
貞夫さんの歴史的ラジオ番組も
このアルバムと同じタイトルがついていましたね。

オンエア時間は週末、土曜だったかな?
夜の11時か12時だったと思います。
MCは小林克也さん。
貞夫さんの直近のライブ演奏が聴けるという
私にとって大変貴重なラジオ番組だったのです。

当時まだ小学生だった私は、ワクワク半分、
眠い目をこすりながら
(時々両親にも頼んでいたかな…)
ラジカセで PLAYボタンとRECボタンを「ガチャ」と押して
エアーチェックしていましたね〜(もちろんカセットテープに)

そして翌日じっくり聴く…
そんな青春時代を過ごしていました。

話は逸れましたが
それほど「My Dear Life」というアルバムは
貞夫さんにとって思い出深いアルバムの一つであると思いますし、
私は当然ですが、JAZZファンに大変衝撃を受けたアルバムなのです。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?