見出し画像

Without the Piano〜Keith Jarrett

10月30日にrelease 予定の『Budapest Concert』についてこのnoteに書いた時点でKeith Jarrettの復活を懸念していたが、昨日New York Timesに事実上、彼がpianoを再び弾く事がないとの記事が出た。予想していたとは言え、事実として突き付けられると喪失感が大きい。  

この記事によると最後のLiveは2017年のCarnegie Hallでの演奏だったという事で2018年に脳卒中にかかって以来、リハビリを含め回復に努めてきたようだが、左手はほとんど動かず、今後よくなってもコップを握れるぐらいだろうとの事なのでこの機会での表明となったのだろう。

Keithは今年75才だそうなので先日亡くなったGary Peacockよりは10才年少ということを考えると残念でならないが、存命であることだけでも今後の彼の未発表作品の管理の観点からは良かったと思う。この記事の中では、Keithの共演者について記されていたが、Garyだけでなく、American QuartetではすでにDewey Redman、Charlie Haden、Paul MotianがEuropian QuartetではJon Christensenが亡くなっており、時代を感じさせる。

記事の最後に書かれていたKeithの言葉が心をうつ。          

“I can only play with my right hand,and it's not convincing me anymore," Mr.Jarrett said.“I even have dreams where I am as messed up as I really am-so I've found myself trying to play in my dreams,but it's just like real life."


         

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?