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2024年1月の記事一覧
『泡沫唄《あわうた》 ―木偶《デコ》と瞼―』
以下は、今はなき阿波しらさぎ文学賞に試しに出すために、拙作映画『あわうた』を掌編文学化したものであーる。映画中では脇役の幸治目線で書いたものだが、いかんせん15000字という縛りで中途半端な作品となった。わかっちゃいる、わかっちゃいるが関の山。そう、見事に落選したが、せっかくなんでひと目に触れるところにおいておく。
やはり残り湯に温味などない。震える手で次から次へと扉を開ければ寒気のみ這い出て