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UberとUber Taxiは別物?【雑記】

 地方でも街中でUber Eatsの配達員を見かけることが増えてきた。一方で、見かけるたびに「あ、Uber Eatsだ」と心のうちで呟いてしまうので、まだまだ浸透しきってはいない新しい文化なのだろう。

昨日(2020/7/3)、こんなニュースが出ていた。

"Uber Taxi"のサービスが東京都内3区でも開始されたというものだ。

ご存知の方も多いだろうが、Uberはもともと乗客とフリーランスのドライバーをマッチングする、"タクシーのような"サービスを提供するアプリである。海外では急速に広まったものの、日本ではこの方式が認可されていないこともあり、食品出前サービスのUber Eatsが先行して展開されている。

私はてっきり、先にUber Eatsが広がったために、それと混同されないよう日本ではUber Taxiという名前で本業をスタートしたものと単に思っていたが、どうやら"本家Uber"と"Uber Taxi"の内容には違いがあるようだ。

Uber Eats・・・飲食店の出前料理と、フリーの配達員をマッチングするサービス。

Uber(本家)・・・乗客と、フリーのドライバー(個人)をマッチングするサービス。

Uber Taxi・・・乗客とタクシー会社のドライバー(企業)をマッチングするサービス。

つまり、個人と個人をマッチングするのが本家Uberだったのに対し、個人とタクシー会社をマッチングするのがUber Taxiということになる。ようやく始まった日本版のUberが、タクシーをアプリで呼べるようになっただけのサービスとなると残念だが、既存のタクシー会社の猛反発によりこの形を取らざる得なかった模様。


私が本家Uberと接したのは、2017年、タイでのことだった。タイではUberがかなり浸透しており、バンコクの空港から宿泊先のホテルまでの移動等で実際に何度か利用したことがある。

アプリを開くと、近くにいる空車のタクシーがGoogleマップ上でわらわらと動いている画面が表示される。現在地と目的地を入力すると、候補のドライバーが顔写真、車種、運賃、過去の評価と共に一覧表示され、その中から選んで乗車することができる。クレジットカードでの自動決済であるため、降りるときもスムーズだ。

タクシーと比較したUberの特徴は、①料金の事前確定、②ドライバーへの直接フィードバック(評価)、③変動制料金だと思う。

「ぼったくり」が不安な海外においても、料金はいくらになるんだろうという不安がないのは良い。また、サービスに不満があれば低評価を付けられてしまうため、ドライバーの愛想も悪くない。(これはタイの国民性か?笑)フィードバックの項目もユニークで、「社内のBGMはいかがでしたか?」なんて質問もあったのが印象的だった。(Behind Blue Eyes(The Who)が流れていた時は思わず高評価!)

変動制料金については、乗客側よりドライバー側のメリットが大きいかもしれない。忙しい時は料金が高くなり、暇な時は安くなる。タクシーだと1kmあたりいくらという金額が固定なため、新鮮に感じた。(もしピークで高額になっていても、事前にそれが分かるため乗らないという選択を取れる)


そういった良い印象が残っているため、本家そのままのUberが日本で利用できないのを残念に感じた。(何十万人もいる既存のタクシードライバーの雇用を守るためには仕方ない部分もあると理解はしている。)

Uberの参入が抵抗にあっている間に、日本のタクシー会社が「JapanTaxi(旧全国タクシー)」という配車アプリを出しているのがまた皮肉だ。しかも、画面のデザインはだいたいUberと一緒だし、機能も良いとこどりされている。真似されるのはトップランナー企業の宿命ということだろうか。

ところで、私が住んでいるエリア(北九州市八幡東区)はいまだにUber TaxiどころかUber Eatsも、JapanTaxiすらサービス提供エリア外である。はよ!


ここ数日、Uber Eatsの配達員を毎日見かけたため、検索し得られた情報をもとに今回の記事を書いてみました。読んでいただいた方はありがとうございます。


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