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何故、今FreecracyはSkillsTechプロダクトを創るのか?

初めまして、Freecracy代表の国本です。
私たちFreecracyは創業7年目のスタートアップです。

ただ日本においては知名度はありません。
それは6年のうち、4年は東南アジアのみにフォーカスして事業を行ってきた為です。ベトナムを中心にエンジニアを中心としたビズリーチの様なプラットフォームを作ってきました。

その中で、求人情報(Job Description)と求職者を、登録情報やトランザクションデータ(求人の閲覧や求人の応募履歴、履歴書のアップロード等)からAIを含む独自アルゴリズムによるマッチングを行い、採用をより効率的に、スピーディに行うということを行ってきました。

実際のプラットフォームシステム内部

色々な日本企業さんとのアライアンスやヒアリングにおいて、私たちの独自マッチングアルゴリズムは日本においてもトップレベルであるということがわかりました。
その理由は愚直に同じ事業を6年以上行ってきたこともありますが、下記の様な理由もあります。

  • IT/SaaS会社でありながら、一つの会社に全てのアセット(システム・ヘッドハンター・プラットフォーム)を揃えることができた点。実はこれができている会社は日本においても、ほとんどありません。具体的には、下記図の通り、PDCAを回すには、プラットフォームから入ってくる大量のトランザクションをシステムでマッチングを行い、それらをヘッドハンターがその精度について評価をして、それらがまた社内のエンジニアへフィードバックを行い、システムを改善していくということです。

  • 東南アジアというCPAが低いマーケットで、うまくプラットフォームを構築することができ、登録者60万人から発生する大量のトランザクションデータを取り込むことができた点。これは今から0ベースで行うというのは日本のマーケットにおいてビズリーチが生まれてマーケットを取っているという奇跡が必要です。

  • ジョブ型やスキルベース型のマーケットで事業検証・システムを確立できたこと。日本はこれまで世界的に見ても特殊な採用や雇用性質を持っていました。ただこれらは徐々に世界標準に近づいてきています。その様な中、私たちは先んじて、欧米に倣った世界標準のジョブ型やスキルベース型のマーケットにおいてプロダクトを磨いてくることができました。

なぜFreecracyは優れたHR/SkillsTechプロダクトを開発できるのか

前書きが長くなってしまったのですが、私たちはこれまで培った独自マッチングアルゴリズムを採用(求人と外部人材)だけではなく、企業内において人という資産を見える化し、価値を最大化するという大きなミッションに挑戦することを決めました。
具体的には社内のタレントのスキルの見える化(これまでの職務経験からこれまでの弊社で持つメタデータから自動でスキルを抽出)し、同様に企業の目指す方向や戦略において必要となるスキルを見える化(社内で必要とする人材を集める為の求人情報から同様に自動でスキルを抽出)し、これらを独自マッチングアルゴリズムにより、マッチング及びランキングを行います。

実際のSkillsTech プロダクト内部

これらを行うことにより、企業と社内人材それぞれにおいて下記のメリットを享受することができます。
企業)

  • 社内にどの様なスキルを持つ人材、もしくはスキル自体が存在するかを見える化することにより、今後の戦略の材料とすることができる

  • ビジネスライフサイクルが短くなる中で、新たな戦略を打ち立てた際すぐにそれを実行できる人材がいるか、またどの人材が適任かをランキングで出すことにより、即座にプロジェクトを始めることができる

  • スキルデータから今後の戦略の実行に向けて、どういった人材に対してリスキリングが必要で、どの人材にアップスキリングが必要かを明確にし、人材トレーニング戦略を確立することができる

  • またスキル間のデータの近似値を確認することにより、直接そのスキルを持たない人材からもチームを組成することが可能となる

  • 逆に今後の戦略において必要となるスキルを持たない、且つリスキリングを行うことも難しい人材を抽出し、彼女・彼らのセカンドキャリア支援をし、より彼女・彼らのスキルを必要とする企業に送り出すことができる

社内人材)

  • 職務経験を入力することにより、自分のスキルが可視化され、現時点における自分の立ち位置を理解することができる

  • 自分の理想のキャリアプランを入力することや、やりたい仕事を検索閲覧することにより、不足するスキルを認識・見える化することができる

  • 不足スキルを強化するリスキリング・アップスキリングコンテンツを自動リコメンデーションを受けることにより、具体的にまた能動的に自身を成長させていくことができる(会社に『Udemy Businessを購入したからみんな一律にこれを受けろ〜!』と言ったような非生産的なことが無くなる)

  • 自分のスキルが今の会社と合わない場合は、必要に応じて自分のスキルデータとマッチする外部求人を表示し、新たな可能性を社外に求めることができる

私たち、Freecracyは国境を超えて、あらゆる人材があらゆる可能性にマッチするプラットフォームを作ることをビジョンとしています。
これまではそれを採用という領域に絞っていましたが、それはナンセンスだということが最近わかってきました。何故なら多くの人にとって社内でのキャリアアップや仕事の選択も転職と同じかそれ以上に難しく、また恒常的に起こるチャレンジであるからです。

また日本においてもキャリアオーナーシップという言葉が声高に叫ばれる様になりました。実はキャリアオーナーシップという言葉は言葉として説明不足です。今の日本のキャリアオーナーシップという言葉は『かつてキャリアオーナーシップは企業が保有していたが(辞令は絶対)、これからは個人がキャリアオーナーシップを自分で描くことができ(描かなければいけない)、その選択を自分でしていく』という意味です。

つまり、企業とは皆さんの描きたいキャリアを実現する、また企業の実現したいことをサポートする利害の一致するパートナーであり、これまでの様な長期間に渡る義務や責任を双方に負担することはありません。
おそらくこれは不可逆な流れになると思います。

その中で、私たちはそのコアとなるマッチングをより自由化していくことがミッションです。
企業から見ると、社内に新たな戦略やプロジェクトにマッチする人材がいなければ社内人材のリスキリングと同様に、どんどん外部から同じレベルで人を採用しアサインしてもいい。逆に利害やスキルが一致しない人材はセカンドキャリアを支援する。
社員や個人から見ると、社内に自分のスキルを活かせたり、成長させる仕事や環境があるかを早い段階で確認し、あればそれを目指しコミットする。無ければ社外にどんどん可能性を探していく。
そういったフェアな関係が出来上がっていく。
そんな自由で公平な世界をサポートしていきたいと思っています。

だから私たちはFreecracy(Democracy = 民主主義なら、自由主義はFreecracyだろうという勝手につけた造語です)という人材会社としては変わった名前でスタートしました(だいたい海外ではJobやWorkといった単語が入っていたりします)。

徒然に長くなってしまったのですが、この文章に見えるカオス感も今このSkillsTechが成長している証でもあり、私たちFreecracyがビジョンは変わらないながらも常に会社として変わってきている健全な証左かなと思っています。

#HRTech #SkillsTech #スキルズテック #HRSaaS #採用 #人的資本経営 #スキルベース経営 #人材最適配置 #タレントマネージメントというキーワードでお困りごとがありましたら、是非私たちFreecracyを少しでも連想して頂けると嬉しいです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

2024/10/7
Freecracy代表 国本