Nobody likes when you're twenty-three
『終電に遅れそうで走る』というのは大分と久しぶりだ。おかげですっかり冷え切った秋の空気を汚れた肺いっぱいに詰め込むことになった。
「涼しくなってきたね」と言う暇すら与えてもらえずに、秋はすっかり本気を出している。
ここ最近は少し大人になったからか1週間、1ヶ月、1年とそれなりに長いスパンで予定を決めたりしているが、今日みたいに突如現れる「明日」とか「明後日」とかのことを「今」決めなきゃいけないとなると途端にてんてこ舞いになる。
予定のない毎日の方が突発的な事象に強かったのではないかと訝るが、きっとそんなことはない。
やっぱりそれなりにちゃんと先を見据えたスケジューリングをしないといけないよねぇと再確認しつつ、迷惑をかけてすまんね…とも思っている。
これがチャンスなのかそれとも否か、まだ分からないままでいる。こういう時に「やります!」って言える人が多分成功するんだろうな、と思ったりもする。
いやいや、まだその時じゃないかな〜と思ってチェックで逃げても、いずれベットかコールか決めなきゃいけない時が来る。その時にオールインできるようにもうちょっとだけ時間が欲しい。
タイトルはBlink-182の"What's My Age Again?"からの引用。23歳の時は誰も俺のこと好きじゃなかったんじゃないかな〜。知らんけど。
俺はきっと、「なんか今日は天気がいいねぇ。外でピクニックでもしようか」などと言えた日々をいまだに懐かしんでいるんだ。それが今となっては簡単に手に入るものではないと自覚しながらも。
話はかなり逸れるが『アンナラスマナラ』という韓国ドラマをつい先日観終えた。全6話で韓ドラにしてはすぐ観る事ができたし、ミュージカル調なのでところどころで入る歌が良くて面白かった。
「魔法」をテーマにした作品だが、対比されるように描かれる現実が秀逸だ。
『あなたは魔法を信じますか?』というセリフは、最後には違う意味を持っているように聞こえる。
魔法のような日々はあっても、本当の魔法はないかもしれない。ただ毎日を「俺は何歳なんだっけ?」と不安になりながら手元にあるカードを眺めている。
いつか自信を持って「オールイン」と言える日が来るまで、似合わないかもしれないけれどコツコツと日々を積み重ねられれば幸いだ。