ネオン・ジェネシス
シンエヴァを二度鑑賞しました。
ネタバレをするつもりはないですが、今のところ思うことだけ書いておきます。
シンエヴァの公開前からYouTubeで考察動画を身漁っていましたが、なんともよく分からず…。
というのも、どの説も信憑性があるような気がしてしまい結局何が本当なのかが見えないのです。
「それぞれの解釈でいい」と言われても、どの動画を見ても「なるほどな、たしかにそれもあり得るな」と思ってしまうばかりで、解釈もなにもこんがらがったままなのです。
昨日、弟に「俺もシンエヴァ観てきたよ」と言われました。聞くと、彼はこのブームに乗っかろうと徹夜で序破Q +旧劇を観て初めてエヴァンゲリオンに触れたそうです。
感想としては「よく分からないんだけど」と言われましたが、僕は何も答えられませんでした。なぜなら自分もよく分かっていないからです。
今のところ僕の出した結論は、頭で観ないことです。心で感じるだけでもういいかな、と思いました。
もちろん、沢山の説がありますし物語を完璧に理解したいという気持ちは僕も分かります。
しかし、私はもう、一度ただ深く考えず楽しみたいのです。
YouTubeで見た考察動画の中に、こんな事を言っている人がいました。
「普通は、こういうストーリーの流れだからこのシーンを撮ろう、となる。ところがエヴァンゲリオンは、このシーンが撮りたいからこういうストーリーにしよう、という部分がある」
つまり、ストーリーは結果であり、本当はただそのシーンを作りたいというだけなのだと言います。
勿論、その説が正しいかどうかは分かりませんが、少なくとも「こういうシーンが作りたい!」という気持ちがストーリーに影響を及ぼす可能性はあります。
例えば、Qでは戦艦での闘いを描きたくてヴンダーを作り、ひいてはヴィレという組織を作ったとも言えるのです。
僕はもう、そう思う様にしました。
もちろん考察も楽しく、好きではあるのですが一旦、エヴァンゲリオンが、キャラクターが動くその美しさだけを観たいと思います。
最後に、「チェーホフの銃」の話を。
ロシアの劇作家であるチェーホフという人物が送った手紙の中に、
「誰も発砲することを考えもしないのであれば、弾を装填したライフルを舞台上に置いてはいけない。」
という文があったそうです。
要は、無駄な伏線を置くな、という事であり裏を返せば観ていて気になったシーンには「何かある」と考えるのが普通です。
しかし、エヴァの中には撃たれなかった銃も沢山出てきます。
その引き金を無理に引くことは、僕にはできないな、と感じました。
終わりに断っておきますが、この文章は考察を批判している訳ではありません。
ただ、僕自身がこんがらがった頭を一度空っぽにしてまたエヴァを楽しみたいな、と思っただけだということをご理解していただけたら幸いです。
それでは。おやすみ。おはよう。ありがとう。さよなら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?