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第4回南東京オンライン読書会に参加しました

人が集まって、楽しくおしゃべりしたり、その後の懇親会で友好を深めるという従来型の読書会が、変更を余儀なくされ、オンラインでの読書会が始まっています。わたしも知り合いが開催しているからと、西東京読書会(立川で開催)に初めて参加し、翻訳ミステリーの楽しさを再確認しました。
そして、今回、ご縁があって、南東京オンライン読書会(渋谷で開催)に初めて参加できました。

参加者は12名、世話人の越前さん、廣瀬さん、そして、翻訳者の唐木田さんを含めて15名定員という贅沢な会です。オンラインなので、東京地区以外の方も参加されて、初参加が半分ということでした。

課題図書は、殺人記念日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
著者 サマンサ・ダウニング (著),唐木田 みゆき (訳)

ふとしたことで人を殺し、その隠蔽という共同作業を経て夫婦円満となった「わたし」と妻。殺人を楽しむようになったふたりは次なる獲物を求めるが、隠した被害者の死体が警察に発見されてしまう。そこには妻のある秘密が…。
みんなのレビュー

ネタバレになるので、結末は書けませんが、参加者は課題図書を読んでいるので、それぞれの感想を聞くのが二倍、いや五倍くらい面白いのです。自分の気づかなかった視点や、わたしが怖いと思うことを、楽しかったという人もいて、感じ方の違いが、新鮮でした。

気になる箇所は、原作ではどうだったのか、と訳者の唐木田さんに聞けるのも、オンラインならではの醍醐味ですね。
feel sexy を ときめき と訳されたり、
紙の本という言葉は、Reading actual book からの訳だったとか、
あらすじとは、関係ないけれど、気になったことを知りたいという、マニアックな楽しさがあります。

課題図書の読み方もさまざまで、後半のどんでん返しから、新しい物語が生まれると考えた方もいました。厚い本なので、大変そうと思われたとか、電子ブックなので、それは気づかなかったとか、聞いているだけでわくわくしてきます。

ミステリーものは、ひとりで読んで一人で楽しむものと思っていると、それがどうも違うのです。複数の視点からみて、そして、プロットが完了するか、伏線がどう活かされているのか、読者目線と、作者目線で交互に推量して、仮説を立ててみる。

登場人物の十年後くらいまで、みんなで真剣に考えて、意見を出し合うのも新しい楽しさですね。二時間という時間が、濃密で、あっという間でした。

参加できて、とても楽しかったです。世話人のお二人、そして、訳者の唐木田さんに感謝です。ありがとうございました。

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