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『サイコ・ゴアマン』感想:おれだって最強宇宙人ちゃんを使役したい(ややネタバレあり)

各所で話題になっている『サイコ・ゴアマン』を観た!
いやさいっこーだったな……ぶっ飛んでて情報量が半端なくて一個のネタを処理してる間に続けて2個くらいネタがぶっ込まれてくるめちゃくちゃ楽しい映画だった!(ただし人は簡単に爆発四散する)
ヘッダーの写真はシネマート新宿さんのお手製POPです。実物は動く!めちゃかわいかった!作品に紐づいたフード・ドリンクとかもあってめちゃいい映画館ですよね、シネマート新宿さん。

異常に自我が強く常軌を逸したクソガキのミミ(主人公)と気が弱くて優しくてあんまり名前を覚えてもらえないミミの兄、そして強くてでかくて紫で押しに弱くてかわいい宇宙人のサイコ・ゴアマンちゃんさん(以下作中でも呼ばれていた愛称PGとする)が繰り広げるドタバタほんわか人間爆発日常映画です。

このPGちゃんがマ〜ジでかわいい!あ〜こんなんはオタクの好きなやつ〜と終始ニコニコしながら観ていました。
かつて宇宙のどこかで悪虐の限りを尽くしていたちゃんは封印されており、その封印をミミが解いてしまったところからこの映画は始まるのですが、力の源である宝石をミミが持っているためPGちゃんはミミの命令に従うしかないんですね。
めでたくミミのおもちゃになったPGちゃんは地球人を殺したくて仕方ないというのにそれが出来ず地球の服を着せられたり変な遊びに付き合わされたり荷物持ちをさせられたりとやりたくないことをさせられ続けるわけです。PGちゃんの望みは暴力による破壊のみなのに!
こんなんは女騎士のくっころ文法と同じじゃないですか。(そうか?)
あと地球の文化がよく分かっていないのでミミにアレやれコレやれと言われて困惑する、この辺は無知シチュみもあります。(そうか?)
おれだってでかくて強い宇宙人を好きに出来る宝石を手に入れて、でかくて強くてかわいい宇宙人のこと好き勝手にしたいよ!!そういう全人類が一度は抱く"夢"がまさに現実になったかのような映画でしたね。

主人公のミミというキャラクターは下手したらほぼヴィランじゃんみたいな自己中心的性格で何もかもがぶっ飛びまくっているのですが、なんやかんやで家族愛…いい話…みたいに持っていくのがほんと面白かった。

父親のキャラも強烈で、初めはちょっと厳しい母親と頼りないけど優しい父親って夫婦なのかな?って思ってたら結構しっかりクソ野郎でわらいました。
怠け者なのは200%譲っていいとして(よくはないが)そこを責められたあとトイレで反論の独り言してたのがめちゃくちゃ怖かった……直接は言えないけど心の内には強い怒りがあるのって普通に怖いよ!
後半になればなるほど働きたくなさを異常にアピールしてきてなんやこいつとなるんだけどなんとなくいい話風に許されてる。現実にいたらもちろん引くし、他のもっと真面目な映画にいるキャラだったらマジで憎いタイプだと思うのですが、幸運にも(?)サイコ・ゴアマンに登場するキャラクターは全員人間性がどうにかなっているためこの程度のカスさは笑いにしかならない……という奇跡みたいなキャラだね。

あと公開前から話題になってた脳みそくんですが、登場する経緯とその後の扱いが(笑っちゃダメな気もするが)面白すぎて、すんげえギャグセンスしてるなと思っちゃったね。歩いたあと湿ってるのがマジでかわいかった。エンディング前のあれは…シュールギャグってことよね?(ギャグの説明を求めるな)

バイオコップも良いキャラしてたし、ガイガックス評議会(チューブマン/脳みそ丸出しの彼が特にお気に入り)とかPGちゃんの部下たち(やっぱりデストラッパーちゃんが好き)とか、出てくる怪人?みんなかわいかったから、名前と顔ちゃんと確認したいな〜と思ってたらパンフに全員載っててありがたすぎた…。オタクは福利厚生が手厚いコンテンツが大好き!

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