湿度


雨雲から溢れた香り
全身に染み込ませて
遊ぶ様に歩んでく
季節の重みを感じながら

兎にも角にも何にもないし
目が輝く様な事なんてないし
無い無い言ってて何もしないし
今日も腹に虚空を詰め込んでくんだ

雨雲から溢れた香り
全身に纏わせて
沈む様に寝転がる
足元の浮遊感に呆れながら

何かあったら相談してね
いつだって事後報告
元気なふりしてこんな事あっただなんて
輝く様な笑顔で目曇らせて
虚空の元気を振りまいてんだ

春雨で濡れた道
全身で低い空を感じて
確かに歩んでく
頭の重みをひきずりながら
微かな温もりに包まれて

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