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進学校で子供が深海魚になってしまった親の気持ち 第一回

ごく簡単にプロフィールを書いておきます。
著者:1人息子現高2の母。息子は地方のいわゆる進学校(偏差値68-70?
)通学、成績はかなり下位と思われる(もはや成績表を見せてくれない。)
秋になり、大学受験が迫ってきているようで焦りからか、心がざわざわして、先輩ママに相談したり本を読んだりしています。

先日、はなまる学習塾の高濱正伸先生と教育経済学者の中室牧子先生の講演会を聴く機会があり、とても感銘を受けました。教育経済学という学問にも興味を持ち、学びたいな、と思ったほどです。
その中で高濱先生より日記のお話がありました。
「なぜ私は毎日息子の行動にイライラしてしまうのか?」自分の気持ちに向き合うには日記を書きたいけれど日記は続かない方なので、もしかしたら同じような気持ちを抱えているお母様方に読んでいただけたら、と思いこのnoteに書いていこうと思います。

なぜ深海魚になったのか?

高校選び

よく「無理してレベルの上の学校に行くよりレベルを下げて上にいた方がいい」とはききます。我が家の場合は、それほど無理したわけではなく、むしろ1つランクを下げて行ったのが今の学校でした。
また、田舎で私の時代は学区制で選択肢がなく、自分は学校の中で上位にいて物足りなさを感じていた経験もあり、同じような学習意欲のある子たちのいる学校の方がいいとは親として考えていたと思います。
ただ、海外に興味があった息子は私立の海外進学に強い中高一貫校の高校入学試験にも受かっており、地方なので流れでそちらを選ばずに公立の学校に入学したという経緯はあります。

燃え尽き症候群と高校の学習内容に幻滅 「勉強は受験のためにするのか?」という疑問

息子はまさか自分が勉強に躓くとは思っていなかったようで、早々と春休み塾で高校の予習をする子たちもいましたが、全くそういう行動には出ませんでした。ただ、つまずきの原因は勉強以外にも様々な原因がありました。

1、入学早々大学受験の話をされたことによる学校への反抗心の芽生え
「新入生説明会は学習についてのことに尽きた。つまらない。」と言っていました。
英語に強いという公立高でしたが、国際的な雰囲気も全然なく幻滅したみたいです。「グローバルという言葉をやたら使うけど、グローバルって英語を勉強すること?」と言っていたのが印象的でした。
やっと高校受験が終わったところに、「勉強って受験のためにするものなの?」と学校に対していきなり学校への反感を抱きました。

2、膨大な教材と理解できない教科書、なかなか友達と馴染めない
なぜか高校では受験勉強ではなくもっと違う学習ができる、と思っていた息子は教科書と大量の課題プリントを眺めながら「またこんな勉強か。一体いつまでこんなのが続くの?」と言っていました。
周囲は塾に行ったり、努力でなんとかついていこうとしている子が多い中、もともと塾で講義をきくのが嫌いなため塾にはいかず、かといって膨大な量を自分では整理しきれず、クラスには中学のような和やかな雰囲気もない中で次第に追い詰められていきました。
学校に行くだけでぐったりで、当初考えていた部活見学も行かず、結局部活にも入りませんでした。

3、テストを投げ出す→深海魚へ
中学時代は真面目にワークを出し、テスト勉強もしていましたが、最初のテストから課題に手をつけずテスト勉強をいっさい投げ出しました。
まだ入学後の緊張感もあり、みなが頑張る時期です。当然ながら結果は散々。わかっていても傷ついていたと思います。

4、学校を辞めたい
5月の中旬ごろに見かねた私は、
「一応きくけど、なんで勉強をしないの?」と勇気を出してききました。
すると、(話してくれるまで一悶着ありました。)
「実は学校を辞めようと思ってる。合わないと思う。」とのこと。
単身赴任の主人とも電話でつないで、その日は辞めてどうするかが決まるまでは、とりあえず学校に行こう、という事になりました。

ここまでが高1のスタート時の最悪期の話です。
次回はここから高校1年生を乗り切るまでの話を書きたいと思います。


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